濃度特徴を用いた胸部MDCT像からのスリガラス状陰影の自動抽出
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概要
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近年医療分野では,CTやMRIなどの画像情報を用いた,コンピュータ画像診断に関する研究が盛んに行われている.その中でも,胸部マルチスライスCT画像からのスリガラス状陰影の抽出は重要であるが,スリガラス状陰影の場合,他の結節影などに比べ,淡い濃度値を示すため,単純な処理では抽出が困難である.本論文では,胸部CT画像からの,スリガラス状陰影の抽出を目的とするCADシステムの開発を行う.本稿では,微小なスリガラス状陰影の形状ではなく,主として濃度分布に着目した特徴量を用いる.提案法ではまず,第一段階として原画像より肺野領域を自動抽出する.次に,血管,空気領域を除去し,スライス間相関による,第1次病変部候補領域の抽出を行う.最後に,濃度特徴量を用いた判別分析を行うことにより,最終的な病変部候補領域を得る.提案法を32症例のマルチスライスCT画像セットに適用し,71.7%の平均識別率を得た.
- バイオメディカル・ファジィ・システム学会の論文
- 2008-10-05
著者
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タン ジュークイ
九州工業大学大学院・工学研究院
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石川 聖二
九州工業大学大学院・工学研究院
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金 亨燮
九州工業大学大学院・工学研究科
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金 亨燮
九州工業大学大学院・工学研究院
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板井 善則
九州工業大学
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石川 聖二
九州工業大学
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タン ジュークイ
九州工業大学
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金 亨燮
九州工業大学大学院
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金 亨燮
九州工業大学
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