1.27m極超音速風洞の気流傾角分布試験

概要

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1.27m 極超音速風洞の気流品質確認の一環としてマッハ数校正試験と並行して気流傾角分布測定試験を1999 年6 月から2000 年7 月にかけて実施した。表面4 点に圧力孔を有し、差圧を検出することで縦横の気流傾角を同時に測定できる円錐プローブ7個を持つ気流傾角レークを適用して試験を効率的に行った。風洞よどみ点温度は800℃とし、風洞よどみ点圧力は2.5MPa、4MPa、6MPa の3 点で試験を実施した。測定範囲については、水平面および鉛直面分布は風洞軸を中心とする幅0.72m をノズル出口から下流0.9m 迄を、気流断面分布は風洞軸を中心とする幅0.72m ×高さ0.6m を気流方向3 箇所で測定した。試験は、気流傾角プローブの校正、傾角プローブ支持部熱変形補正量の取得を行った後、気流傾角分布測定を行った。その結果、風洞中心軸上では、平均して0.05°程度の右下から吹き上がりぎみの気流傾角を持ち、一様流コア全域の気流傾角は最大絶対値で0.2 度、平均値で± 0.02 度以内、95% 不確かさ値は± 0.13 〜 0.20 度程度であることがわかった。高圧高温配管の熱膨張による気流方向の変動は微小であった。
宇宙航空研究開発機構の論文