赤外線サーモグラフィーによる空力加熱測定
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概要
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JAXA 1.27m 極超音速風洞では赤外線サーモグラフィーを用いて空力加熱率分布の測定を行っている。AGEMA 社製LW900 型の赤外線カメラを3 台使用し、模型全体の加熱率分布を同時に計測できる技術を確立した。赤外線サーモグラフィー法の測定精度を確認するため、半球標準模型試験および平板ランプ模型試験を行った。半球標準模型試験は、半径0.05m の半球模型を用い、よどみ点の加熱率をSagnier らの推定値と比較し± 5%程度の誤差で測定できた。模型の大きさによる測定誤差を調べるため、半径0.04m、0.03m、0.02m、0.01m、0.005m の半球模型と半径0.0075m、0.005m、0.0025m の鈍頭平板模型を用い、曲率半径の影響を調べた。半球模型で0.01m、鈍頭平板模型で0.005m までは上記推定値と比較して± 10%程度の誤差で測定できた。平板ランプ模型試験では同軸熱電対法と赤外線サーモグラフィー法を同形状の模型で実施し、両測定法の相違を測定した。模型先端部の曲率の変化によりランプ部の加熱率が大きく変化するが、両者による測定結果はよく一致していることを確認した。赤外線サーモグラフィー法の測定誤差要因を項目ごとに整理し誤差を見積もった。その結果、曲率半径の小さな部位や角は除き、総合的な測定精度として± 10%以内の誤差で測定できることがわかった。
著者
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小山 忠勇
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター
-
津田 尚一
宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 風洞技術開発センター
-
平林 則明
宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 風洞技術開発センター
-
関根 英夫
航空宇宙技術振興財団
-
渡利 實
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター
-
津田 尚一
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター
-
平林 則明
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター
-
関根 英夫
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター極超音速風洞セクション
-
穂積 弘一
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター極超音速風洞セクション
-
渡利 實
宇宙航空研究開発機構
-
小山 忠勇
宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 風洞技術開発センター
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