文化遺産学における「デジタル」序説 : 保存と共有・活用と表現(セッション3)
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概要
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本報告では、文化遺産とデジタルデータとのかかわりの、今後の課題について考察するものである。特に、保存・共有・活用と表現という、三つもしくは四つのタームをキーに、現状を整理する。これは、今後の文化遺産のデジタル化に関するいくつかの研究の試論であり、その序論として位置づけるものである。文化遺産のデジタル化は、多くの場で行われているが、いまだに人文科学研究のニーズとの乖離は指摘される。その理由を保存と活用の二つを軸に、人文科学系のいくつかの命題を基礎に分析・紹介を行った。特に、いくつかの標準策定の必要性を述べ、まずは、今後の課題を整理したものである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2008-07-18
著者
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