乾湿作用の繰り返しが房総半島に分布する新第三紀砂岩・シルト岩の物性・力学特性に与える影響
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概要
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本稿では,フィールド観察および湿潤・乾燥の繰り返しによる砂岩とシルト岩の変化に関する新しい実験データを報告する.湿度変化の働きが認められる海岸崖の観察結果より,実験・分析の方法を選択し,湿潤・乾燥の繰り返しによる岩石崩壊のメカニズムを解明するための方法論を提示した.岩石の鉱物成分とその物性が岩石崩壊メカニズムにおいて非常に重要であることを示唆した.本研究の実験結果によれば,以下のことがわかった.1)岩石の吸水能力が岩石崩壊の支配的要因である.2)亀裂に起因する劣化は主にシルト岩に発生する.3)岩石内の潜在的ひびの量も岩石崩壊速度の決定的要因である.よって,膨潤鉱物の含有量と潜在的ひびの量を同時に考慮したモデルで岩石内亀裂の発生と岩石崩壊の説明が妥当である.本稿で得られた結果は,岩石崩壊メカニズムに対する理解や岩石もしくは斜面崩壊対策の合理的設計などにおいても参考になると考えられる.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 2008-08-10
著者
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小川 勇二郎
筑波大学
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小川 勇二郎
筑波大
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小川 勇二郎
筑波大学地球進化
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小川 勇二郎
日本大学・文理
-
小川 勇二郎
筑波大学大学院生命環境科学研究科地球進化科学専攻
-
張 銘
Doctoral Program In Earth Evolution Sciences University Of Tsukuba
-
小川 勇二郎
Doctoral Program In Earth Evolution Sciences University Of Tsukuba
-
ジョップ スレイマン
Doctoral Program in Earth Evolution Sciences, University of Tsukuba
-
ジョップ スレイマン
Doctoral Program In Earth Evolution Sciences University Of Tsukuba:(present Office)council For Geosc
-
小川 勇二郎
東電設計株式会社
-
小川 勇二郎
Institute Of Geoscience University Of Tsukuba
-
小川 勇二郎
Institute Of Geoscience The University Of Tsukuba
-
小川 勇二郎
筑波大学地球科学系
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