酸化チタン・酸化亜鉛系磁器誘電體の研究(第11報) : XIV 結論
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概要
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(1)高周波用酸化チタン蓄電誤誘電體として普遍的なる要求事項たる誘電體損,誘電率,絶縁抵抗,絶総破壊電壓,機械的強度熱的強度を比較驗討すると,ZnO40モル%以下のものが優れ,特に誘電體損の重要性を一位とすると,ZnO10〜25モル%のものが最も優れている。(2)誘電率の温度係數を問題とせざる蓄電器に對してはTZ-2((ZnO10モル%)が最も良い。(3)誘電率の温度係数が最も小なるものはZnO53モル%附近のものであるが,これは他の特性は他の特性は最優秀でない。温度係數-1×10^<-4>程度のものはTZ-10(ZnO50モル%)で又TZ-8及びTZ-9は温度係數-2〜-3×10^<-4>程度でこれらの他の特性は可なり優れている。結局,温度係數が大なるほど,他の特性は優秀となる。(4)電力用蓄電器には,温度係數を問題にせぬ時にTZ-2が最も良い。(5)チタン酸亜鉛化合物生成に關してはパラ3チタン酸亜鉛,メソ5チタン酸亜鉛,正チタン酸亜鉛の存在を認め,Levyの所謂正2チタン酸亜鉛の存在は認めることは出来ない。以上を以て酸化チタン・酸化亜鉛糸磁器誘電體の研究報告を完結する。
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1949-07-01
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