人工内耳を装用した聴覚障害児の音韻意識の発達
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概要
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本研究は、人工内耳を装用した聴覚障害児38名を対象として音節分解(実験1)と音節抽出(実験2)課題を行うことにより、人工内耳装用児の音韻意識の発達的変化を明らかにすることを目的とした。実験1の結果、人工内耳装用児のほとんどの者が直音節の分解を正しくすること、実験2の結果、人工内耳装用児は音節分解の正反応率が音節抽出よりも高いことがわかった。これらの結果は健聴児の反応に近いもので、人工内耳装用児の音韻意識の発達は、全体的には健聴児に類似した発達をしており、人工内耳装用児の音韻表象は音のイメージによって形成されていると考えられた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2007-01-30
著者
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長南 浩人
筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター
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齋藤 佐和
目白大学
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齋藤 佐和
目白大学保健医療学部言語聴覚学科
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長南 浩人
筑波技術大学
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長南 浩人
筑波技大 障害者高等教育研究支援セ
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齋藤 佐和
目白大学保健医療学部
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