発達障害を疑う不登校児への教育支援(実践研究特集号)
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概要
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軽度の発達障害が疑われる不登校児への教育支援を検討した。対象児のSは、長期にわたり不登校の状態にあり、かかわり当初は、無気力さや情緒面の不安定さが著しかった。そのようなSに対し、オセロゲームや散歩、河原遊びなどの活動を繰り返し行い、その後、生活・社会技能習得を目指した指導、読字・書字の指導を行った。おおよそ2年にわたる教育支援の結果、集団活動への参加や教室復帰に結びつけることができたが、その過程で、家族の学習面に対する過度な刺激、発達障害に対する理解不足が要因と考えられる破壊行為、あるいは弟への暴力といった問題行動がみられる時期があった。不登校の子どものことを正しく理解することは重要であり、子ども自身だけでなく、家族全体を視野に入れた支援体系を考えていかなくてはならないことが示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2002-03-31
著者
-
松木 健一
福井大学教育地域科学部
-
氏家 靖浩
東北文化学園大学 医療福祉学部
-
近藤 隆司
福井大学医学部小児科
-
近藤 隆司
星槎国際高等学校
-
氏家 靖浩
福井大学教育地域科学部
-
松木 健一
福井大学教職大学院
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