現職研修機会と教員免許状の資格認定との連動に対する意識 : 千葉県における調査のコンジョイント分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の課題意識は、現職教員を対象にした教員免許状の取得機会は資質向上への志向を十分に意識すべきということであった。この考えのもと、さまざまな研修機会への参加と教員免許状の取得との連動の可能性を探る第一歩として、取得過程にある現職教員の考えを集約するために千葉県の教員を対象に調査を実施した。139名を分析対象とした。結果は次のようであった。1)研修機会ごとに研修内容と研修方法へのニーズが整理された。2)特殊教育教員免許状取得の機会としては、先行研究結果と同様に、認定講習と特殊教育特別専攻科での取得希望が強かった。3)研修機会と教員免許状取得の連動に関しては、適否の判断において研修の「場」が最も重視されていた。校内研修は不適切であると評価されるとともに、特にこれまではまれだった大学の公開講座を教員免許状の取得機会として認定することへの希望が示された。なお、本研究ではニーズ調査の方法として、名義尺度変数間の相対的評価が可能なコンジョイント分析を応用した。
- 2002-01-31
著者
関連論文
- 行動分析学をどう教えるか : 学校で活用されるために(自主企画シンポジウム 2)
- デンマークにおける地方分権とインクルーシヴ教育の展開(【一般A-14】特別支援教育,一般研究発表【A】,発表要旨)
- 特別な教育的ニーズ論とコーディネーターの役割 : 福祉分野でのコーディネーターの取り組みからの示唆を加味して
- 日本教育学会会員の「特別なニーズ教育」の認識・理解に関する実態調査 (特別な教育的ニーズをもつ子どもの実態と教育実践)
- 「特別なニーズ教育」に対する認知・認識状況について : 日本教育学会員を中心に
- 障害児教育教員の専門性と研修をめぐって(学会企画シンポジウム3,日本特殊教育学会第40回大会シンポジウム報告)
- グレーター・マンチェスターの通常学校における特別な教育的ニーズ・コーディネーターの役割に対する同僚教師の意識 : 小学校と中等学校における同僚教師の視点
- 大学院における特別支援教育コーディネーター養成 : その現在と将来(準備委員会企画シンポジウム4,日本特殊教育学会第45回大会シンポジウム報告)
- 特別支援教育のための応用行動分析学の適用 : 子どもと教師が変わる効果的な研修プログラム(準備委員会企画シンポジウム5,日本特殊教育学会第46回大会シンポジウム報告)
- 現職教員の免許状取得ニーズのコンジョイント分析 : 個別プロフィールによるタイプ分類(I.教育科学系,研究紀要50周年記念誌)
- 病弱教育における「連携」研究の動向と課題
- レクチャールーム イギリスの「特別な教育的ニーズ・コーディネーター」の理解のために
- 教員養成課程における「障害理解教育」実践者養成に関する研究 : 意識変化の特徴検討へのコンジョイント分析の応用
- 現職研修機会と教員免許状の資格認定との連動に対する意識 : 千葉県における調査のコンジョイント分析
- 特別支援教育コーディネーターの養成(1) : 養成講座受講生への意識調査の分析(I.教育科学系)
- 一人ひとりを大切にする特別支援教育であるために--特別な教育的ニーズ論と応用行動分析学からのソリューション (特集 特別支援教育の今) -- (教育現場・自治体・専門家による実践と提言)
- 19世紀イギリスにおけるラグド・スクールと肢体不自由教育
- 教育分野における調査研究
- デンマークにおける「拡大特別ニーズ教育」 : 2007年地方分権制度再編前までの特徴
- 第3節 英国SENコーディネーターの機能条件と特別支援教育コーディネーター (委員会報告 免許問題等研究委員会報告(2)特別支援教育コーディネーターについての研究)
- イギリスの「特別な教育的ニーズ・コーディネーター(SENCO)」の小学校における協同 (特集 特別支援教育の今後の課題)
- イギリスの動向に見る障害児教育の専門性と教職員:SENコーディネーターについて
- 動向 改訂コード・オブ・プラクティスのSENCOへの影響と課題--IEPに関わる内容を中心に
- 特殊教育教諭免許状の保有問題と校内体制の整備 (特集:討論『21世紀の特殊教育の在り方(最終報告)』) -- (「最終報告」を読む(誌上討論))
- 知的障害を持つ生徒への地域生活技能の指導に関する実践的研究
- 特別な教育的ニ-ズの評価の視点--イギリスの動向を手がかりに
- 提案2 : 特別な教育的ニーズのある生徒の中等学校への就学に際しての保護者の学校選択 : イギリスの場合(インクルーシブ教育に向けた就修学システム-中教審特特委員会の提言に係る諸外国からの示唆-,ラウンドテーブル1,発表要旨)