通信制高校におけるWBTシステムを活用した遺伝学習の実践
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在,我が国には約18万人の生徒が通信制高校に通っており,学力においてかなりの差がある多様な生徒が在籍している.この問題の解決のためには,個別指導による自律学習を支援でき,なおかつ簡易に通信制高校で使用することのできるシステムが必要となる.そこで,筆者を含む研究グループは,広く利用されているLMSであるMoodle上で動作するWBTシステム(e-L倶楽部)を開発した.折りしも2004年に文部科学省が,学習指導要領の一部を改訂し,通信制高校でe-learningを利用した学習により,面接指導(スクーリング)の一部が免除されることが認められたことも,本研究を推進する1つの要因となった.このWBTシステムを用いた実践を,高等学校生物の遺伝の分野で行い,記録された生徒の学習履歴を分析した結果を用いて個々の生徒に対して個別指導を行った.そして何人かの生徒については生徒の学習意欲の向上や,生徒の誤概念修正が見られた.このような事例研究の結果から,e-L倶楽部を用いたe-learningの実践が,通信制高校の生徒に対する自律学習の支援に有効であることが確認された.
- 2008-03-15
著者
関連論文
- 通信制高等学校におけるWBT教材の開発と利用評価
- 通信制高校におけるWBTシステムを活用した遺伝学習の実践
- オープンソースのWBTシステムを利用した通信制高校における理科教育の方法について
- Web型グループ学習システムの機能と学習場面での授業設計の方法
- グループ活動を支援する Web アプリケーションの機能分析と設計
- グループ活動を支援する Web アプリケーションの機能分析と設計
- Webサーバー技術を利用した学習コースの開発の定型化とモデルコースの開発
- 校内イントラネット活用を支援するWebアプリケーション構築ツールの開発
- ネットワーク環境を利用したHTML型学習コースの開発
- 1D7 e-L倶楽部Ver.2と教材作成ソフト「e-L倶楽部メーカ」の改善点(eラーニング,日本教育情報学会第23回年会)
- 1D6 公立学校で無料で使えるe-L倶楽部の考え方と展開(eラーニング,日本教育情報学会第23回年会)
- 2C3 小中学校への普及を目指したeラーニングに関する実践研究(テクノロジーと教育方法,日本教育情報学会第23回年会)
- 3A3 WBTシステム(el-club)とe-mailを利用した個別学習の支援について : 通信制高校における理科教育の実践より(教育システム(1),日本教育情報学会第22回年会)
- 3A2 WBTシステム(e-L倶楽部)とインターネットを利用した教材共同開発環境(教育システム(1),日本教育情報学会第22回年会)
- 1A6 家庭学習を学校から支援することが可能なe-L倶楽部(教育情報の内容, 日本教育情報学会第21回年会)
- 通信制高校におけるe-Learningの導入と問題点について
- 4C5 通信制高等学校における情報教育の実践と問題点について(情報活用能力 (2), 日本教育情報学会第21回年会)
- 通信制高等学校におけるWBT教材の開発と利用評価
- WBTのための学習コースウエア実行支援システムの開発
- Web型グループ学習システムにおけるエデュティメントソフトの導入
- FCAIファミリーからスクールワークステーション(SWS)
- フレーム型学習支援ソフト(FCAI)のWindows版の開発と活用について
- シミュレーション学習支援ツール(SIM.EXE)を用いた授業実践 : 物理「波動」の単元を中心として()
- シミュレーション学習支援ツールの開発()
- 水中運動療法によるプールリハビリモデルの一考察 : 坂戸市大学連携地域活性化支援事業と地域情報文化の構築