クリークを主体とした景観に対する意識構成に関する考察
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概要
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クリーク地帯の景観を形成する上で重要な地域住民を対象とした意識調査を想定し, 大学内で予備調査を実施した. 画像と画像を表現する形容詞を用いた感性工学の手法による調査では, 周辺環境および護岸の違いによって意識に差が出ることを確認できた. よって, 意識調査の方法として有効であるとし, 学内調査で得られた結果をもとに, 地域住民向けの調査票として改良を行った. 小学生向けには, 理解度を深めるためにさらなる変更を行い, 福岡県柳川市の小学校にて調査を実施した. 周辺環境を学校とし, 護岸のみを変えた 3 パターンの景観に対する調査を実施したところ, 護岸の違いによって景観に対する評価は異なり, 清潔感や自然性, 新しさ, 人工性, 好みについては明確な評価がなされたが, 利便性や管理, 環境を表す感性ワードに対しては, どちらともつかない中間値の評価となった. また, 被験者を男女のグループに分けて両者の評価に差があるかどうか t 検定を行ったところ, 違いがあることが分かった. さらに, 景観に対する意識を構成する要素について検討を行うために主成分分析を行ったところ, 木枠護岸と人工護岸に対する評価については, 意識を構成する成分を抽出することができたが, 自然護岸では成分の数が多く, 解釈が困難であった. また, 木枠護岸と人工護岸において, 男女のグループに分けた分析の方が明確に成分を解釈できると考えられた. 今後は, 小学生以外の地域住民の調査結果を用いて, 農業従事の有無や環境への意識など, 性別以外のグルーピングの基準を設けて解析を行う予定である.The inhabitants consciousness is important when forming the landscape of the creek region, so we investigate students consciousness in the university as a pilot survey. Investigation using the technique of Kansei engineering has proved that university students consciousness differs with environment near the creek or creeks revetment. We judged that this investigation method is effective and the questionnaire was improved based on the result of universitys investigation. Further improvement was performed for elementary school children in order to deepen an understanding and investigation was conducted at the elementary school in Yanagawa city, Fukuoka Prefecture. Evaluation of elementary school students to landscape differed with kinds of revetment. They determinably evaluated cleanliness, naturalness, newness, artificialness or liking but their evaluation was ambiguous about convenience, management or environment. T-test showed that there was a difference by sex in the evaluation to landscape. In the principal component analysis to artificial revetment or combined revetment, we succeeded in picking out components which compose consciousness. But many components were picked out in the natural revetments analysis, so it was difficult to expound.
- 九州大学の論文
- 2008-02-01
著者
-
森 健
九州大学大学院農学研究院
-
平井 康丸
九州大学大学院農学研究院
-
富田 景子
九州大学大学院農学研究院生産環境科学部門
-
木佐貫 順子
九州大学大学院農学研究院生産環境科学部門
-
平井 康丸
九州大学大学院農学研究院生産環境科学部門
-
森 健
九州大学大学院工学研究院応用化学部門
-
富田 景子
九州大学大学院 生物資源環境科学研究科
-
森 健
九州大学大学院工学研究院応用科学部門
-
森 健
九州大学農学部
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