粉砕脱水法による魚肉からのCO-PCBsの除去
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概要
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スズキの落とし身 (筋肉) から従来法で脱水肉 (通常のすり身) を, さらに微細化・連続遠心分離 (粉砕脱水法) により粉砕脱水肉 (脂肪含量の低いすり身) を製造し, そのコプラナー PCBs (Co-PCBs) 濃度を測定した. その結果, 粉砕脱水肉の Co-PCBs 濃度は落とし身の約1/20-1/10に減少した. しかし, 脱水肉の Co-PCBs 濃度は落とし身と比較して約1/2であった. よって, 粉砕脱水法により魚肉の脂質を効率的に除去することによって Co-PCBs 含量の低い食品加工素材を製造できることが明らかになった.Low lipid ground fish meats (LFM) were prepared from seabass under water pulverization and centrifugation (UWPC). The concentration of coplanar PCBs (Co-PCBs) in the LFM decreased to 1/20-1/10 of those in the normal fish miced meats, while only 1/2 of Co-PCBs were reduced in the normal minced meats. The decrease of Co-PCBs from fish meats was due to the reduction of lipid from original meat. These results suggest that the application of the UWPC in seafood would contribute to reduction of Co-PCBs.
- 2008-02-01
著者
-
仲山 慶
九州大学大学院生物資源環境科学府
-
大嶋 雄治
九州大学大学院農学研究院
-
本城 凡夫
九州大学大学院農学研究院
-
大嶋 雄治
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門水産生物環境学研究室
-
堀 就英
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門
-
井上 英
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門
-
橋本 伸哉
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門
-
島崎 洋平
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門
-
甲斐 徳久
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門
-
本城 凡夫
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門水産生物環境学研究室
-
仲山 慶
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門
-
島崎 洋平
九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門水産生物環境学研究室
-
井上 英
九州大学大学院生物資源環境科学府
-
甲斐 徳久
水産大
-
島崎 洋平
九州大学大学院農学研究院
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