低温度差スターリングエンジンを搭載した模型自動車の試作

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近年,化石燃料の過度の消費により,温暖化や酸性雨などの地球規模での環境汚染が深刻な問題となっている.また,有限である化石燃料の埋蔵量が著しく減少している反面,エネルギ源として化石燃料に頼っているのが現状である.その中で完全無公害として注目を集めているのがスターリングエンジンである.スターリングエンジンは地熱,太陽熱,温泉熱などの低密度のエネルギを動力源として運転可能であるため,地球環境に優しいエンジンと言うことができる.また,模型スターリングエンジンは,身近にあるエネルギ源を動力として回収することが可能であることから,教材用として開発されている.しかし,高温度差のエンジンが多く,低温度差領域で運転可能な教材用スターリングエンジンの研究例は数少ない.本論文は,教材用として使用可能な低温度差スターリングエンジンとして,てこクランク機構を採用した低温度差スターリングエンジンを試作し,性能解析を行い,最大軸出力2.6mW/61rpmを得ることができた.また,エンジンの動力を検証するために,模型自動車に搭載し,運転することに成功した.これにより,約60mm/minの速度が得られる低温度差スターリングエンジン自動車を製作することができた.
宇都宮大学の論文
2007-07-01

低温度差スターリングエンジンを搭載した模型自動車の試作

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