ものつくりと計測・制御用教材の開発

概要

論文の詳細を見る
わが国は,技術立国を目指し,急速な発展を遂げてきた.技術教育は今日までに多数の優秀な技術者を育成し,産業技術の発展に貢献している.その一方で昨今,ものつくり離れや将来における技術進化の収束への懸念が叫ばれている.平成14年度から施行された学習指導要領では,中学校技術・家庭科の技術分野における学習領域を「技術とものつくり」,「情報とコンピュータ」の2構成としている.「技術とものつくり」の分野において特に,「機器の仕組み及び保守」と「エネルギーの変換を利用した製作品の設計・製作」は,ものつくり離れの進行を止めるために必要な学習内容であると考えられる.そこで,「エネルギーめ変換を利用した製作品の設計・製作」における教材として,市販のものつくり教材を用い,さらに自作の光スイッチ回路を組み込むことによって総合的な加工技術及び計測・制御の基礎について複合的に学習できるような教材を試作し,それを用いた授業を実践した.その結果,本教材は「技術とものつくり」全般における技術教育的効果が得られた.
宇都宮大学の論文
2003-04-01