仮想環境ソフトウェアに基づくLinuxネットワークトラブルシューティング実習環境提供システムの開発

概要

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大学や専門学校でのネットワーク管理者育成の一環として,ネットワークトラブルシューティングの実習は非常に大切である.しかしながら,壊れたスイッチングハブや設定ミスのあるLinuxサーバなどから構成されるトラブルのあるネットワークを生徒毎に用意するのは非常に困難であるため,現実的に実習を行うことはできない.そこで,我々はネットワークトラブルシューティングの実習環境を現実的に提供するためのシステムを新たに開発した.システムは,仮想環境ソフトウェアUser-mode Linuxの活用により実装されている.生徒はLinuxが動作する一台のPC上にて,問題のある仮想的なネットワークのトラブルシューティングを実習できる.このシステムの負荷実験として,CPU使用率の計測を行った結果,システムのレスポンスにおいて実習者が大きなストレスを感じることはないことがわかった.また,大学生13人による評価実験によると,ネットワークトラブルシューティングの実習に有効であることが示された.しかし,ユーザインタフェースに問題を持っていることも示された.
社団法人情報処理学会の論文
2007-12-07