単調作業の前頭部脳活動への影響(一般セッション,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)

概要

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本研究の目的は、健常成人男性を対象として、単調作業をした際の前頭部のoxyHb量の変化を光トポグラフィ装置を用いて測定した。そして、利き手で行う作業と非利き手で行う作業ではoxyHb量の変化に違いがあるのかを検討することであった。今回の実験では、単調作業として、「ハサミで紙を切る」という日常的な作業を採用した。本実験のタスクは、A4用紙の中央部に描かれた半径7cmの円図形をハサミを用いて利き手及び非利き手で切り抜いていくという作業であった。これと同様の円を切り抜く作業に加え、円の外周に提示された文章(イロハ歌)を音読しながら切り抜いていくタスクも実験に加え、円図形を切るのみの単純作業と、単純作業に音読を加えた複雑作業を実験タスクとして用いた。また、作業の難易度を上げるために、ネコ、花という形状の複雑な図形を切る作業を比較実験として行なった。本実験のパラダイムは、閉瞼の安静20s、単調作業課題20s、閉瞼安静20sを1セットとし、各被験者に対して4種類のタスクを利き手及び非利き手各5セットずつを行なってもらい、各被験者40セットの実験回数の試行を実施してもらった。全task全試行回数ではないものの、前頭部領域を賦活化させることが確認された。しかし、利き手での作業と非利き手での作業に伴う脳活動は、有意な違いが見られなかった。
2007-11-12

単調作業の前頭部脳活動への影響(一般セッション,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)

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