画像の鮮鋭度評価を目的とした輝度勾配の性質に関する研究(高精細画像の処理・表示及び一般)

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概要

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現在、画像品位の評価法としてPSNRが広く用いられている。しかし、PSNRは二枚の画像の差異を数値化したに過ぎないため、得られた数値と人間の主観的な評価が一致しない場合が見受けられる。そのため本論文では、新たな画像品位の評価手法を開発することを目的として、画像の鮮鋭度を評価するために必要となる輝度勾配の検討を行った。そのために、元画像と意図的にぼかしを加えた画像について輝度勾配を比較し、輝度勾配と画像の鮮鋭度との因果関係について調査した。また、ノイズ混入画像についても同様の比較検討を行った。その結果ぼかし量が大きくなるにしたがって輝度勾配の平均、標準偏差ともに小さくなる傾向が見られ、またノイズ付加時はどちらの値もノイズ非付加時に比べて大きくなるものの、平均と標準偏差で異なる傾向となった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-11-22

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