飼料用エンバク黒さび病菌レースの同定と抵抗性遺伝子源の探索
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概要
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1979年9月,北海道枝幸郡浜頓別町において飼料用エンバクに黒さび病の発生を認めた。病原菌はPuccinia graminis PERS. f. sp. avenae ERIKSS. et HENN.のレース94と同定されたが,最新の表示法によれば13,15,16,a/1,2,3,4,8,9で,北米においても未記録のレースであった。本菌に対し,かつて本邦で試作されたことのあるエンバク100品種のうちJunegrainのみが抵抗性を示した。しかし,最近の市販12品種中5品種が抵抗性を示したことと,北米における新レース出現の経過とから,本菌は恐らく輸入種子に伴って侵入したものと推定される。Avena属6倍体野生種のうちCAV 2095(A. fatua L.)は本菌に抵抗性を示した。
- 日本草地学会の論文
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