模擬手術演習による看護学生の学習体験の分析

概要

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周手術期における看護は、成人看護学の領域で講義が行われ、臨床実習で理解を深めるというカリキュラムが一般的である。しかし近年、実習時間の短縮化や手術療法を受ける患者への倫理的配慮から、看護学生の手術見学や手術室看護師の役割体験の機会が少なくなってきている。このため、手術室看護師の役割や手術を受ける患者の心理を理解させるために、模擬手術演習を授業に取り入れた。本研究では、模擬手術演習に参加した看護学生の学習体験を明らかにし、成人看護学の授業展開のための基礎資料を得ることを研究課題とした。データ収集方法は、演習後の学生のレポートに拠った。データ分析方法は、質的記述的方法の内容分析をとった。その結果、看護学生は、患者の心理として15テーマ、器械出し看護師の役割として10テーマ、外回り看護師の役割として13テーマ、医師の役割として11テーマについて学習体験を得ていたことがわかった。また、模擬手術演習が手術室看護師の役割や手術を受ける患者の心理を理解する上で効果的な学習方法となることがわかった。
群馬パース大学の論文
2006-03-31