手術患者の自己効力感の特徴
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概要
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本研究は、手術患者の自己効力感の特徴を明らかにすることを目的とした。研究に同意した消化器系癌の手術患者76名(男性58名、女性18名)を対象に、術前と退院時に、Self-Efficacy Scale (SES: Sherer et al.1982)を成田らが翻訳した尺度を用いて自記式質問紙法で調査し、対象者の属性との関連を検討した。その結果、手術患者の自己効力感は、一般成人に比べ有意に高得点を示した。また、術前は年齢と相関を認め、64歳以下に比べて65歳以上が有意に高得点を示した。更に手術部位別では、退院時に大腸群が胃群に比べ有意に高得点を示し、胃群は唯一退院時得点減少を認めた。尚、全対象者の自己効力感得点は、術前・退院時で有意差はなかった。今回の結果は、年齢や手術部位を手がかりとした周手術期における個別的な看護介入に示唆を与えるものと考える。
- 群馬パース大学の論文
- 2005-03-31
著者
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