糞便汚染指標としての大腸菌検出に関する基礎的検討

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概要

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各種特定酵素基質培地を用いて環境水から大腸菌の検出を試み,検出精度を中心に比較検討を行った。陽性管数の比較では,4種類の市販培地問に有意差は認められず,いずれの培地でも大腸菌検出に支障はなかった。偽陽性に関しては,C.koseri, E.hermannii, Y.regensburgei, Yersina sp., Aeromonas sp.などの菌種によっても陽性反応が起こることが明らかとなった。また,偽陰性に関しては,大腸菌のなかにもわずかながらβ-グルクロニダーゼ陰性株が存在することが確認された。このように,偽陽性および偽陰性の可能性は否定できないが,水道の分野では安全側に傾斜した評価のため,偽陽性は必ずしも試験法における大きな問題点とはならず,試験法の特性として,こうした事実を十分に認識した上で検査を行うことが重要である。
麻布大学の論文

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