特定疾病保険支払状況と支払査定について : 約5,000例の支払請求事例の検討より
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概要
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平成10年から平成14年の約5年間に,特定疾病保険金支払請求のあった4,966件(支払該当4,807件97%,非該当159件3%)について分析を行った。非該当159件の内訳は,上皮内癌91件(乳腺33,子宮頚部32,膀胱24,子宮体部1,食道1),その他68件(皮膚癌6,骨髄異形成症候群6,乳癌90日条項6,子宮高度異形成5,他45)であった。分類提要昭和54年版ベースの『約款上の上皮内癌』は,事実上,「子宮・膀胱・乳腺・食道」の4臓器に限られ,「胃・大腸」については空集合になり存在しないことを確認した。また,膀胱の非浸潤性乳頭状移行上皮癌に対する腫瘍学のマトリックス理論について解説した。根拠約款の分類提要・腫瘍学が変更された場合の支払該当率の変化についても調査を行い,その影響度は最大でも1%以下で軽微であることを確認し,将来の新分野である「国際疾病分類-腫瘍学第4版(仮称)」への対応の道筋をも示した。
- 2005-12-17
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