条件体計算による修正死亡指数を用いた当社条件体契約の評価
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概要
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条件体契約は,欠陥の種類や程度に応じて,特別保険料領収法(割増法),保険金削減法(削減法)および両者の併用法(割増・削減併用法)などの特別条件が付与されているため,従来の計算方法による死亡指数ではその査定に関する正当な評価は難しい。今回,新しい計算方法(条件体計算)を考案し,それにより算出した死亡指数(修正死亡指数)を用いて当社の1965年度から1989年度に成立した条件体契約についてその死亡状況を分析し,かつ,適切な査定が行われていたかどうかについて検討した。その結果,特別条件別の保険年度別死亡状況において,修正死亡指数が最も標準体契約に近い水準を示していたのは割増・削減併用法であり,次いで割増法,削減法の順であった。削減法については,削減期間経過後に修正死亡指数は標準体契約に比べかなり高値を示し,標準体契約との公平性の維持は難しいと考えられた。また,割増・削減ランク別の死亡状況については,割増ランク別,削減ランク別ともに全体的には概ね適切な査定がなされていると考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1992-12-15
著者
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