新たな死因分類方法による死因分析
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概要
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標準体契約に関する死因分析は,今までにも数多く報告されているが,従来用いられてきた死因分類には,以下のような検討すべき点があるのではないかと思われた。第一に,必ずしも心臓の器質的疾患を意味していない"心不全"という病名が,『心疾患』のなかで大きなパーセンテージを占めているということ。第二に,肝癌(特に肝細胞癌)と肝硬変を区別して別の死因分類でカウントすることは,二つの病態の因果関係から考えて意義が少ないと思われること。そこで今回新たな死因分類方法を考案し,それに基づく死因分析を行い,以下のような結果を得た。1.心臓の器質的疾患だけの死亡指数は低く,占率も低い。2.従来の『心疾患』の死亡指数が高値であるのは,心臓の器質的疾患が原因ではなく, "心不全"という内容が不透明な病態が原因である。3.『肝疾患』の占率は予想以上に高く,男性の場合,死因順位は全年齢で第二位である。
- 日本保険医学会の論文
- 1992-12-15
著者
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