モミジニタイケアブラムシ有翅虫の秋の飛来数・増殖率と飛来から紅葉までの時間差
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概要
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モミジニタイケアブラムシ有翅虫初飛来週からカエデの50%紅葉週までの時間差(以下,時間差と略)と飛来数・増殖率の関係を解析した。調査区ごとの調査期間は6〜14年であった。5調査区間に50%紅葉週は最大2.65週の差があり,紅葉の色相も赤色〜黄色と異なった。有翅虫の初飛来週には差はなかったが,初飛来時の紅葉割合は6〜87%と異なった。有翅虫ピーク数,仔虫ピーク数,有翅虫の増殖率は調査区間で有意差があった。有翅虫ピーク数と時間差の間に有意な正の相関(2調査区)があった。すべての調査区を込みにした場合も有意な正の相関があった。有翅虫ピーク数は色相番号とも有意な相関が認められたが,偏相関係数は時間差のみが有意であった。時間差と増殖率との間には1調査区のみ有意な正の相関があったが,すべての調査区を込みにした場合は有意な正の相関があった。色相番号についても同様であったが,偏相関係数は時間差のみが有意であった。以上,有翅虫の初飛来週から50%紅葉週までの時間差が有翅虫ピーク数と有意に関係していることが明らかになった。
- 日本森林学会の論文
- 2004-05-16
著者
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