微弱電流による海洋生物付着防止に関する基礎的研究III
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前の3報に続いて,海中に設置した電極に微弱電流を流すことにより,海洋生物の付着を防止する試みを行った。水産大学校桟橋下と近くの海面に測定板を沈め,測定板への生物付着状況を調べた。2000年5月30日から10月2日までの4ケ月間(第1期)と,同年10月11日から翌年1月12日までの3ケ月間(第2期)に分けて実験を行った。電極には白金メッキされたチタン細線を使用した。あらかじめ,電極間隔および電極長と電流との関係を調べ,電極間隔50cm・電極長3mmの粂件のもとで,8V・数十mAの電流を常時印加した。海中に設置された電極に流れる電流は,電極間隔にはほとんど依存せず,電極長に大きく依存することが確認できた。8V・数十mAの電流を常時印加することにより,第1期と第2期を通じて,付着性の動物,特にフジツボに対しての周年の付着防止効果が確認された。ただ,第2期では,海藻類に対しての付着防止効果は認められなかった。しかし,海藻以外の付着生物(特に動物)は明らかに対照区に多く,8V・数十mAの電流による付着防止効果が認められた。
- 2004-06-07
著者
関連論文
- 修正田内則に基づく拡網装置を取り付けたトロール漁具の模型試験
- 小型底曳網におけるミズクラゲの混獲防除技術の開発
- 微弱電流による海洋生物付着防止に関する基礎的研究III
- 新オートトロールシステムの構築
- 漁獲選別装置を装着したトロール網内部の流速分布
- 沿岸漁業における漁業技術・技能を対象とした研究
- 生物の遭遇率向上による混獲防除装置(SURF-BRD)の種・サイズ分離の改良
- アマモ場への影響を緩和する桁網漁具の開発実験
- 漁業情報 下関市西沖における小型底曳網漁船の選別作業の軽減化の検討
- 小型底曳網漁船の衝突事故の実態と船上での選別作業の軽減化の検討
- 微弱電流による海洋生物付着防止に関する基礎的研究-II
- 微弱電流による海洋生物付着防止に関する基礎的研究-I
- 改良型混獲防御装置 (SURF-BRD) 付き小型底曳網の模型実験
- 混獲防御装置 (SURF-BRD) 付トロールの魚種分離とサイズ分離
- 分離漁獲装置付き2階式小型底曳網の分離効果
- 曳網索へのカテナリー理論適用に関する基礎的研究
- 漁業練習船"耕洋丸"(2,300GT型)の新オートトロールシステムの構築
- 2階式トロールによる東シナ海底魚漁場の漁獲物組成と投棄対象生物の混獲状況
- 水産大学校大型回流水槽の特性
- 2 階式トロールによる分離漁獲の試み(平成 12 年度日本水産学会中国・四国支部大会プログラム)
- 微弱電流による海洋生物付着防止の試み
- 小型底びき網手操第1種漁業(小手繰網漁業)の分離漁獲装置開発試験2
- 小型底びき網手繰第1種漁業(小手繰網漁業)の適正目合
- 船首状有孔板の流水抵抗に関する基礎的研究
- 三枚網 (総特集 沿岸漁業における選択漁獲技術)
- 2階式トロールのグリッドパネル網目サイズと分離効果
- 小型底びき網手操第1種漁業(小手操網漁業)の分離漁獲装置開発試験-1
- グリッドパネル付2階式トロール網の分離効果とサイズ選択性
- 三枚網
- 分離漁獲装置付き2階式トロ-ル網の分離効果
- 曳航式活魚運搬生簀内の流れの改良に対する一つの試み
- サザエ刺網(在来型と改良型)の漁獲性能の比較〔英文〕
- 流水中におけるケンサキイカ用擬餌針の挙動について
- 沿岸の漁具および施設に働く波力の簡易計算法
- 関数電卓による波力簡易計算法
- KGPSの基準局位置誤差による基線べクトルの精度劣化について
- かけ回し網
- 超小型データロガーを用いたミズクラゲの鉛直移動追跡
- 模型実験による浮沈式生簀の挙動解析 : 余剰浮力のアンバランスによる生簀の姿勢変化
- 山口県日本海沿岸域のウルメイワシ棒受網漁業のハロゲン水中集魚灯とLED水中集魚灯の配光特性
- 漁具重量を考慮した場合の曳網索へのカテナリー理論適用
- 超小型データロガーを用いたミズクラゲの鉛直移動追跡
- 沿岸の漁具および施設に働く波力の簡易計算法
- 連続球型浮魚礁の抵抗特性に関する基礎的研究
- 漁業練習船“耕洋丸”(2,300GT型)の新オートトロールシステムの構築
- サザエ刺網(在来型と改良型)の漁獲性能の比較〔英文〕
- 曳網索へのカテナリー理論適用に関する基礎的研究
- 漁具重量を考慮した場合の曳網索へのカテナリー理論適用
- 水産大学校大型回流水槽の特性
- 関数電卓による波力簡易計算法
- 連続球型浮魚礁の抵抗特性に関する基礎的研究
- 連続垂下連の抵抗特性に関する基礎的研究
- 3. 拡網装置にカイトを用いた小型底びき網の漁具特性
- 人工魚礁における生物多様性に関する研究事例