HCIの拡張モデルに基づく認知的ウォークスルー法の改良 : Webユーザビリティ評価における問題発見効率(ヒューマンインタフェース基礎,<特集>インタラクション技術の原理と応用)
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概要
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ユーザビリテイ評価手法の中でインスペクション法に類別される認知的ウォークスルー法(CW法)は,分析者自身がユーザの振舞いをシミュレートしながら一連の質問に回答することによって,システムとの円滑なインタラクションの妨げとなる問題点を洗い出す評価手法である.CW法は漸次改良が加えられてきたが,実用性を重視して簡略化された第3版では質問記述が抽象的で回答しにくいといった問題が指摘されている.本稿では,操作の対象と行為の区別および知覚と解釈の区別を導入してD.A. Normanの7段階モデルを拡張した.その拡張モデルに基づき質問項目の見直しと明確化を図り,CW法の改良を試みた.Webユーザビリティ評価を題材として問題発見効率について比較実験を行った結果,評価対象の特性を考慮して自明な質問を省略することによって,提案手法は第3版と同等の回答時間でより高い問題検出率を示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-03-15
著者
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