マウスの成長期におけるビスフェノールAの経口摂取が免疫機能の成熟に及ぼす影響
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概要
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今日の私たちの生活は,急速な経済発展と科学技術の発展の上に成り立ち,その発展の産物であるさまざまな化学物質に囲まれている。それらの化学物質のなかには,私たちをとりまく様々な環境に広がり,私たちの健康を脅かすだけでなく自然の生態系を破壊する危険性を指摘されるものがある。外因性内分泌撹乱化学物質と総称されるいわゆる環境ホルモンである。環境ホルモンは,生体内にとりこまれて内分泌系を中心に広範な影響を及ぼし,ヒトをはじめとする様々な動物とその生態系に深刻な影響を与えると憂慮されている。本研究では,プラスチックの原料であり環境ホルモンの一種とされるビスフェノールAを成長期の子マウスに経口投与することにより,生殖器を中心とした臓器の発育,および,抗体産生機能の成熟への影響を調べた。得られた結果は,日常生活環境から経口的に摂取される程度のビスフェノールAが生殖器などの発育と免疫機能の成熟に影響を及ぼすことを強く示唆する。
- 京都教育大学の論文
- 2004-03-31
著者
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