日本の植物園関連施設における経営方針の分類と展示施設の実態に関する研究
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概要
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本研究は日本の植物園関連施設の分類状況と展示施設の提供の現状に着目し,日本植物園協会会員を対象としてインターネットで公式サイト検索とアンケートを実施した.その結果,日本の植物園関連施設の設立目的は学術研究型施設,レクリエーション型施設,観光行楽型施設,産業振興型施設及び緑化知識普及型施設,の計5種類に分類できる.この中で,レクリエーション型と観光行楽型が最も多いと見られる.各園は常に展示植物を良い状態で見せられるのは重要だと認めているが,一方で新しい植物展示方法の開発が必要だと考えられる.また,近年日本では国及び地方自治体の財政難のため,国公立園の経営に大きな影響がみられ,植物園の商業的経営又は観光対象としての経営方針が重視され始め,日本の植物園は学術性よりも観光やレクリエーション施設としての意味が強くなりつつあるという傾向が認められた.
- 2006-03-31
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