千葉県北部の中部更新統に見出された地震起源の液状化・流動化現象
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概要
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千葉県北部の下総層群上岩橋層下部層(中部更新統)から,多くの露頭で液状化・流動化による変形構造が見い出された.上岩橋層下部層は,河川成砂層とその上位の湿地成泥層からなる.観察された典型的な変形構造は,この砂層上部(層厚1〜1.5m)にみられるコンボルート薬理・擾乱・無構造(液状化層)と,泥層にみられる砕屑ダイク・シル(貫入構造)のセットからなる.地理的には,このセットがみられる地域を核にして,周辺部にコンボルート葉理のみがみられる地域が広がるという配置パターンを示す.液状化の発生時期は,湿地成泥層の堆積終了直前と考えられる.変形構造の形態的特徴・配置パターン・限定された産出層準などから,液状化・流動化は地震起源と考えられる.
- 2006-05-25
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