下総台地北部における更新世中期以降の地殻変動史(<特集>最も新しい時代における変動と地震)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
下総台地北部において,台地面の詳細な高度分布と台地を構成する地層群の解析を行なった.台地面の高度分布は,約5万年前に極大期を迎えた地殻変動を反映したもので,この変動はブロック状変形を伴う全般的隆起で特徴づけられる.次に,本地域に分布する中・後期更新統下総層群の地質構造を整理し,上記,約5万年前の変動との対応関係について検討した.ブロックの境界の多くは,すでに更新世中期に発生しており,各ブロックの相対運動はしばしば逆転する.また,比較的大きなブロックの境界では,多古地溝帯,坂川-手賀沼構造帯など,地溝状沈降域が形成されている.
- 1997-01-25
著者
関連論文
- 茨城県南東部の更新統で確認された液状化-側方流動の痕跡と小断層群の形成
- 房総半島を横断する黒滝不整合(日本の露頭No.1)
- 千葉県北東部,中部更新統八日市場層における化石棲管連結ロッセリア : 地層形成と造営動物の反応
- 秩父盆地桜井層(中新統)のリップルマークとその形成環境
- 千葉県東方沖地震による松尾・成東・東金周辺地域の斜面崩壊 : 地震による洪積台地の斜面崩壊
- 海岸ぞいの小低地で発生した護岸等の液状化被害 : 2007年新潟県中越沖地震(フォト)
- 千葉県北部の中部更新統に見出された地震起源の液状化・流動化現象
- 岩壁崩壊 : "上高地-槍ヶ岳"群発地震1998(フォト)
- 下総台地北部における更新世中期以降の地殻変動史(最も新しい時代における変動と地震)
- 松本盆地の第四紀地質 : 松本盆地の形成過程に関する研究(3)
- 下総層群多古貝層に形成された染井横穴墓から出土した人骨の放射性炭素年代測定
- 地震をみよう : その3(私の実践)
- 地震をみよう : その4(私の実践)
- 地震をみよう : その4 : 地学教育および地学史
- 地震をみよう、その3 : 地学教育および地学史
- 下総層群「多古貝層」の露頭から発見された人類化石
- 千葉県香取郡多古町から発見された人類化石(フォト)
- 千葉県北部における下総層群の収斂現象と更新世構造運動
- 風船の飛行ルートと大気境界層(応用地質の現場ではいま 2)
- 井戸を掘って,地下水位を測る(応用地質の現場ではいま)
- 道路崩壊の"特異な環境" : 千葉県東方沖地震による被害(私の実践から)
- 武蔵野ローム層を切る小断層(最近の話題をめぐって)
- 千葉県印旛沼周辺に分布する下総層群木下層・上岩橋層の有孔虫化石
- 茨城県南東部に分布する中・上部更新統の層序,堆積環境および地質構造
- 千葉県印旛沼周辺に分布する下総層群木下層・上岩橋層の有孔虫化石
- 千葉県北東部中部更新統八日市場層の連結ロッセリア(日本の露頭No.15)
- 茨城県南東部,"大規模埋没谷"分布域における中部更新統上岩橋層の堆積相(フォト)
- 千葉県北東部における中・上部更新統 : 特に上岩橋層上部層の古地理・古環境