三浦半島北武断層の完新世における活動期と変位様式に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The Kitatake Fault is one of the active right-lateral faults which dislocate hilly lands, marine terraces and Holocene lowland of the Miura Peninsula, south Kanto, running NWW to SEE. Stratigraphy and ^<14>C dates from Holocene deposits obtained by boring at seven localities on the eastern part of the Kitatake Fault are examined in order to reconstruct the age and style of faulting. At least three, probably four fault events during the last ca. 8000 years can be estimated as follows: Event I is a fault which resulted in the uplift of the northern side of the fault, expressed by the presense of the fault scarplet dislocating valley bottom plain. This event occurred after the deposition of Bed 1, probably ca. 1500~1000 yBP. Event II is estimated from the presence of very fine grained deposits which is thicker at the north side of the fault than the south, suggesting the southern side was uplifted prior to the deposition of Bed 1, and after the deposition of Bed 2, that is between ca. 2600 and 1800 yBP. Event III probably occurred at ca. 5000 yBP, that is after the deposition of Bed 3 and prior to that of Bed 2. Event IV could occurred before the deposition of Bed 3. North side of the fault was uplifted by these last two events. Recurrence interval is estimated to be between ca. 1000~1500 and 2500 years. Amount of vertical offset by these events is estimated to be 3~4m. Rate of right-later al offset of a stream due to the faulting is estimated to be 5m/1000 years at Yotsuda, judged by the radiocarbon date (ca. 3200 yBP from a peat bed on the beheaded valley bottom) and the amount of offset after the piracy.
- 横浜国立大学の論文
- 1991-10-31
著者
-
太田 陽子
横浜国立大学
-
鹿島 薫
九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門
-
太田 陽子
横浜国立大学教育学部地理学教室
-
蟹江 康光
横須賀市自然博物館
-
鹿島 薫
九州大学教養部地学教室
-
藤森 孝俊
慶応義塾普通部
-
藤森 孝俊
慶應義塾普通部
-
鹿島 薫
九州大学教養部
関連論文
- トレンチ調査からみた十日町盆地東縁断層の変位様式と活動履歴
- 佐渡島国中平野南西部における沖積層のボーリング調査による古環境と地殻変動
- 「相模湾周辺の地震・火山とテクトニクス」の趣旨
- 佐渡国中平野南西部における沖積層のボーリング調査と予察的考察
- 日本における完新世相対的海面変化とそれに関する問題--1980〜1988における研究の展望
- 537 元慶2年(878年)相模・武蔵地震と伊勢原断層
- 伊勢原断層(神奈川県)の試錐による地下調査 : 過去約7000年間の堆積環境と元慶2年地震の変位
- 御前崎周辺の第四紀後期地殻変動に関する資料と考察
- 東京都千代田区日比谷公園と江東区新砂における珪藻化石による完新世の古環境復元
- 日本の海成段丘アトラスの作成
- トルコ・アナトリア高原における乾湿変動と遺跡立地
- 佐渡小木地震(1802年)による土地隆起量の分布とその意義
- 信濃川左岸, 時水背斜東翼の露頭に現れたタイプを異にする活断層群とその解釈
- 御前崎台地とその周辺の第四紀後期地殻変動
- 富士見西方のテクトニックバルジの構造を示す大露頭の紹介
- 三浦半島中部の武山断層におけるトレンチ調査結果 (総特集 活断層と古地震--1999年合同学会の発表を中心に) -- (断層の活動歴と古地震)
- 台湾中部, 921集集地震による地震断層-とくにその性状と既存の活断層との関係
- 空中写真による活断層の認定と実例
- ワシントン州, シアトル断層帯上における完新世海成段丘の高度分布と活断層との関係
- 立体映像を活用した災害記録の試み : 中越地震と阪神淡路大震災を例に
- 朝日山地西縁の完新世海成段丘と地殻変動
- 1999集集地震による地震断層の位置と既存の活断層との関係
- 台湾・車籠埔断層北部豊原地区における活動履歴調査
- 出会いのよろこび--人と地域(7)沈降現象に基づく古地震の復元へ--2人のアメリカ人研究者との出会いから
- 鳥越断層群の群列ボーリング調査
- 台湾における活断層研究の現状と問題点
- 1999年921集集地震による地震断層は何を語るか
- 台湾中部,9.21集集大地震による地震断層第1報
- 6.ヨルダン南部に見られる沼池痕跡とその古環境学的意義(一般研究発表会(口頭発表),2007年度秋季研究発表会)
- 27.トルコ・シリア・ヨルダン・エジプトにおける最近一万年間の乾湿変動の復元(一般研究発表会(口頭発表),2007年度春季研究発表会)
- 特集 : 「海外地形調査におけるGIS/RSの活用」(海外地形調査におけるGIS/RSの活用)
- 19. トルコ・シリアで確認された完新世における大規模気候変動事変について(日本地形学連合2005年秋季大会)
- P27. 南極リチャードソン湖沼群における古環境変動 : 淡水性氷生珪藻を用いた古環境復元(2005年度春季研究発表会)
- 珪藻分析によって明らかにされた南極リチャードソン湖沼群の環境変動
- トルコにおける完新世における気候変動と斜面の不安定化との関連について(2003年度春季研究発表会)
- 沿岸性汽水湖沼の完新世における古環境変動の共通性について
- 23. 日本各地の沿岸性汽水湖沼における完新世における環境変動の共通性(2002年度春季研究発表会)
- トルコ・アナトリア高原中部における環境変動と遺跡立地の変遷
- トルコ・コンヤ盆地の湖沼堆積物における第四紀後期の塩分変動の定量的復元
- トルコ中部トウズ湖地域における遺跡立地に関わる古環境変動・地形環境要素の定量的解析
- The Fourth International Conference on the Evolution of the East Asian Environment報告
- 公開シンポジウム 「日本列島における海岸環境の変遷-第四紀後半から現在まで-」報告
- 107. 三方湖の湖底堆積物における珪藻遺骸群集
- 三浦半島,横須賀市長沢地区における北武断層のトレンチ調査
- 佐渡島の海成段丘をきる活断層とその意義
- パプアニューギニア, フオン半島の国際共同調査(1988)と第四紀海面変化に関する国際研究集会(1990)の思い出
- 活断層と海成段丘にもとづく古地震の復元
- ニュージーランドにおける横ずれ活断層による変位地形
- 旧汀線の変形からみた第四紀地殻変動に関する二・三の考察
- 立体映像を活用した災害記録の試み (特集 新潟県中越地震) -- (特集コラム 中越地震にまなぶ)
- 信濃川下流地域における活褶曲の資料
- 出会いのよろこび--人と地域(24・最終回)太田勇--私の最愛の、かつ尊敬する地理学者--との出会い
- 土佐湾南西岸の海成段丘と第四紀後期の地殻変動
- 出会いのよろこび--人と地域(23)最近の台湾での研究で出会った人びと
- 出会いのよろこび(2)最近の仕事のなかから
- 出会いのよろこび--人と地域(21)INQUA(国際第四紀学研究連合)の会議や巡検で出会った人たち(2)中部から北部のカリフォルニアの海成段丘とダン ミューたちとの出会い
- 出会いのよろこび--人と地域(20)INQUA(国際第四紀学研究連合)の会議や巡検で出会った人たち(1)INQUAとのかかわり
- 出会いのよろこび--人と地域(19)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(6)韓国南東岸の海成段丘(2)
- 出会いのよろこび--人と地域(18)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(5)最近の海外の地形との出会い
- 出会いのよろこび(17)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(4)神奈川県での変動地形との出会い
- 出会いのよろこび--人と地域(16)南西諸島のサンゴ礁段丘と多くの研究者との出会い 年代目盛りを入れた地殻変動の研究をめざして
- 出会いのよろこび(15)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(5)信濃川沿岸--活褶曲と活断層の宝庫--1960年代から現在まで
- 出会いのよろこび(14)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(4)能登半島の海成段丘と活断層
- 出会いのよろこび--人と地域(13)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(3)鈴鹿山地東縁との出会い--逆断層問題との遭遇
- 出会いのよろこび--人と地域(12)さまざまな研究を発展させた地域との出会い(2)海成段丘の諸相を示す西津軽の海岸
- 出会いのよろこび--人と地域(11)「基礎地形談話会」でのさまざまな研究者との出会いとその後の進展(3)
- 西津軽地域の海成段丘上に発達する古ランドスライドの分布と意義
- パプア・ニューギニア, ヒュオン半島のサンゴ礁段丘の国際共同調査
- 三浦半島北武断層の完新世における活動期と変位様式に関する考察
- 三河高原周縁部の段丘の対比
- 台湾における最近の変動地形研究の進展と問題点
- 地形図の比較, および地形図または新しい手法の地図による活構造の認定 : 日本, 台湾, ニュージーランド, アメリカ合衆国の例から
- 新潟県粟島の海成段丘からみた地震隆起の累積に関する検討
- 北大東島産サンゴ化石のESR年代とその検討
- 出会いのよろこび(10)「基礎地形談話会」でのさまざまな研究者との出会いとその後の進展(2)
- 出会いのよろこび--人と地域(9)「基礎地形談話会」でのさまざまな研究者との出会いとその後の進展(1)
- ニュージーランドの「地殻変動研究室」生みの親,Gerald Lensen(連戦さん)の生涯と活断層研究への貢献--とくに活断層による被害軽減のための努力と実例
- 島根県浜田地震 (1872年) の地形学的検討
- トレンチ調査からみた十日町盆地東縁断層の変位様式と活動履歴
- 南・北大東島のサンゴ礁段丘からみた第四紀後期の地殻変動
- 東京都千代田区日比谷公園と江東区新砂における珪藻化石による完新世の古環境復元
- 銚子半島高神低地における完新世海水準変化
- 銚子半島およびその周辺地域の完新世における環境変遷
- 日本における段丘・低地研究の現状と問題点--日本第4紀地図の作成を通して (日本第4紀研究の諸問題--第4紀地図の作成過程から)
- 前田・山下・松島・渡辺論文に対する論評 (日本考古学と第四紀研究) -- (愛知県先苅貝塚と縄文海進)
- 青森県七戸町西方における段丘堆積物の14C年代と関連する問題
- ニュ-ジ-ランドにおける第四紀研究の一断面--旧汀線の研究を中心に (外国における第四紀研究と日本における研究)
- 三浦半島,北武断層東端付近の完新世海成段丘--その年代・古生物・地殻変動に関する資料
- 南・北大東島産後期更新世サンゴ化石の230Th/234U年代 (南・北大東島のサンゴ礁段丘に関する総合研究)
- 時代を異にする汀線高度の比較による地殻変動の考察 (第四紀テクトニクス特集)
- 日本における完新世相対的海面変化とそれに関する問題--1980〜1988における研究の展望
- 日本における完新世海面変化に関する研究の現状と問題--Atlas of Holocene Sea-level Records in Japanを資料として (最終氷期以降の海水準変動とそれをめぐる諸問題)
- 掘削調査にもとづく伊豆半島南部における完新世相対的海水準変化
- 能登半島の活断層
- サンゴ礁段丘の地形層序と構成層の230Th/234U年代測定からみた過去30万年間の古海面変化 (黒潮圏の第4紀古環境特集号)
- 気仙沼湾および周辺地域における表層堆積物中の珪藻遺骸群集
- 活褶曲 研究史と問題点 (第四紀テクトニクス特集)
- Strip map of active faults on the Suwa Basin, Central Japan
- Fault exposures dislocating late Quaternary terracce deposits, northern Honshu
- 気仙沼湾内津波堆積物中の珪藻遺骸群集解析に基づく津波時の土砂移動の推定