小規模解凍におけるジュール加熱の利用
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概要
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ジュール加熱が小規模での解凍機器として利用可能であるかを検討した。魚肉すり身を試料として用い,温度分布,電流制御による温度調節の可能性を調べた。大きさ,電解質濃度を変化させ,温度,電流を測定し,電子レンジ解凍との比較を行った。1)温度が上昇すると電流が流れやすくなり,電流制御による温度管理の可能性は認められた。しかし大きさや電解質濃度による影響が大きいため,多様な食品の通電時の電流量のデータが必要と思われる。2)電子レンジ解凍試料と同様,ジュール加熱試料にも加熱ムラが認められた。3)電子レンジ解凍と比較すると,ジュール加熱の方が解凍に時間がかかることが分かった。以上の結果からジュール加熱を家庭で利用するのは,現段階では大きな利点のないことが明らかとなった。
- 横浜国立大学の論文
- 1997-11-28
著者
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