低温スチーミング調理による中肉の性状と食味の向上
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筋肉質でかたく,食用に不適な肉の利用を拡大することを目的に中肉を用いて低温スチーミングによる調理を行なった。本研究では中肉の低温スチーミング調理における組織構造,旨味成分,食味の変化について調べた。組織学的には,「茹で」では筋肉繊維が収縮し,繊維間に間隙ができているが,「焼き」や「低温スチーミング」では比較的形状が保たれていることが観察された。IMPは「低温スチーミング」の方が「焼き」より少ないが,AMPやグルタミン酸は増加していた。加熱によるたんぱく質の分子量変化をSDS-PAGEで観察すると,構成するたんぱく質の大きさや量に差がみられた。官能検査では「低温スチーミング」は「焼き」と「茹で」の特長を合わせ持ったような高い評価が得られた。
- 2006-12-20
著者
-
伊藤 直子
新潟医療福祉大学
-
山崎 貴子
新潟医療福祉大学
-
岩森 大
新潟医療福祉大学
-
堀田 康雄
新潟医療福祉大学
-
村山 篤子
新潟医療福祉大学
-
伊藤 直子
新潟医療福祉大・健康栄養
-
山崎 貴子
新潟医療福祉大・健康栄養
-
岩森 大
新潟医療福祉大・健康栄養
関連論文
- マイタケ抽出液と低温スチーミング調理併用による食肉軟化について
- さといもの摂取状況と嗜好性について
- 低温スチーミング調理による植物性食品の成分と食味の変化
- 低温スチーミング調理とキノコプロテアーゼを併用した食肉の軟化に関する研究
- 低温スチーミング調理による中肉の性状と食味の向上
- 大豆の低温スチーミング調理における成分および食味の変動について
- 低温スチーミング調理法を用いた食材の難食用性部分の利用開発に関する研究
- 佐渡海洋深層水の稲作への利用
- 佐渡の海洋深層水の農業への活用 : 牧草と枝豆と人参の場合
- 21 世紀-期待される管理栄養士(2. 学科紹介)
- 畜肉ソーセージの品質と消費者嗜好の解析
- 米粉を用いたパスタ(クッキングルーム)
- 遺伝形質と植物性ステロール
- 1.基調講演I(第11回アジア地区家政学会議(ARAHE)台湾大会報告)
- 笑いはヒトの魅力、大切に
- ニコチン中毒と遺伝子
- 嗅覚・免疫・生き残り
- 痛みの科学
- 効果的学習 : 学校で、職場で、リハビリで
- 高齢者の咀嚼力と日常食事の物性との関係について
- P-061 味覚情報に基づく咬筋活動パタンの分類(ポスターセッション,2012年度日本味と匂学会第46回大会)
- P-064 グミの呈味成分による咬筋活動パタンの分類(ポスターセッション,2013年度日本味と匂学会第47回大会)