移動相対分散を用いた時系列解析 : 海水温の層間差変動への適用
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概要
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観測物理量の時系列において、その異常や相転移をできるだけ早期に検出することは、情報管理上重要なことである。本論文では、SN比の逆数である相対分散を、異常検出のためのインデックスとして活用する方法を提案した。もとの時系列において移動相対分散を順次求めていけば、観測値を「生み出すシステム」のパラメタ変化を察知できる。提案手法を海水温の層間差変動へ適用した結果、各季節境界において、移動相対分散がピーク値をとる現象が観測された。この結果を用いれば、各年における季節境界の早遅を議論できる。複雑性に関わるインデックスであるLFD・LCRと移動相対分散との相関関係も議論された。同様の方法により、品質管理における異常検出への応用も示唆された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-11-06
著者
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