秋田県谷地地すべり地における地すべりの発達過程からみた微地形と内部構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Landslide slopes consist of various microtopographical forms such as scarps, depressions and cracks caused by compressive and tensile stress by the landslide movement. Their formation depends on the internal structure of a landslide body which is composed of various materials and which has the particular shape of the slip surface. We studied the relation between the formation of the microtopography and the transformation of internal structure of the landslide body caused by the repetition of landsliding in the Yachi Landslide, Akita Prefecture, Japan. We conducted aerial-photo interpretations, field surveys of the geology and the microtopography of the place and boring core analyses. The landslide area consists of Tertiary alternative layers of hard shale and tuff. The remnant ratio of the rock structure in a boring core of the moving body materials at each boring site indicates that the rocks have been fractured by sequential landslide movements. When the materials of the moving body consist of rocks rather than detritus, the formation of the microtopography is controlled by an existing lineament and rock structure such as fissures, and it is formed in a similar direction to the fissure structure. When they have been further fractured to detritus, irregular distributions of small-scale microtopography are formed. At the toe of the moving body, the formation of up-lifted hills is caused by the landslide movement along the reversely sloping slip surface. There is a river flowing at the toe of the landslide body in the Yachi Landslide, and the separated hills which run parallel to the river course were formed by the repeated processes of the up-lifting of the riverbed, which entailed the change of the river course and the transition of the slip surface towards the newly formed riverbed.
- 日本地形学連合の論文
- 2006-07-25
著者
-
森屋 洋
奥山ボーリング(株)
-
檜垣 大介
弘前大学農学生命科学部
-
小原 嬢子
独立行政法人 土木研究所 土砂管理研究グループ
-
檜垣 大助
弘前大学・農学生命科学部・地域環境科学科
-
小原 嬢子
(独)土木研究所土砂管理研究グループ
-
檜垣 大助
弘前大
-
檜垣 大介
弘前大
関連論文
- 地すべり災害による被害と注目度
- 地すべり災害における社会的影響の評価
- 2007年7月15日に宮城県白石市で発生した追久保地すべりの特徴と機構 : 既往危険度判定結果との対比
- 白神山地における登山道荒廃と地形条件
- 白神山地の地すべり地の地生態学的研究
- 平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震により発生した土砂災害について
- 2007年度 第1回研究集会報告 : 地すべりとの共生を考える-地すべり地の環境理解とその付き合い方を探る
- 2008年岩手・宮城内陸地震に伴って発生した荒砥沢ダム上流の大規模地すべり構造
- 谷地地すべり末端部における河川対岸の隆起変動
- 平成20年岩手・宮城内陸地震 緊急調査団報告
- 2006年4月山形県中部大舟木地区で発生した地すべり災害
- 「土砂災害の予知・軽減新技術に関するアジア・太平洋シンポジウム」報告
- (12) 豪雨による土砂災害の発生予測に関する研究(1 プロジェクト研究,I 研究活動)
- 新第三系硬質泥岩層地すべりのボーリングコアおよび露頭観察による移動地塊の破砕に関する考察
- 地表・地中変位データから見た東北地方の新第三系地すべり移動地塊の変形構造
- 地すべり地の微地形と内部構造についての研究 : 秋田県谷地地すべり
- 2000年8月ブータン南部に発生した土砂流出災害の地形的背景
- ネパールヒマラヤにおける住民参加による山地流域管理
- 谷地地すべりにおける新第三系珪質泥岩層地すべりのすべり面構造
- 秋田県谷地地すべり地における地すべりの発達過程からみた微地形と内部構造
- ハザードマップ(33)氷河湖決壊洪水に対するハザードマップ作成の課題--ヒマラヤを例として
- 東北地方における第四紀火山周辺の地すべりの発達 : 山形県肘折カルデラ周辺を例として
- 中央ネパールにおける地形及び地質, 地質構造と斜面変動
- 高知県谷の内地すべりにおける地形・地質構造発達過程と地下水流動構造
- 平根地すべりにおける地下水排除工の効果予測
- 新第三紀層分布域における地震の震度と地すべりの地形・地質的特徴
- 2004年新潟県中越地震により一ツ峰沢に発生した岩盤地すべり
- ジオスライサーによる地すべり地でのすべり面調査
- 12.高知県谷の内地すべりの地形・地質構造発達過程と地下水流動(一般研究発表会(口頭発表),2007年度秋季研究発表会)
- 平成17年度砂防学会ワークショップ成果概要報告 : 不安定斜面の自然環境の多様性とそれを考慮した対策計画
- 2003年7月宮城県北部を震源とする地震による土砂災害(速報)
- 秋田県東成瀬地域における大規模地すべり地形形成の地質的素因
- 東北地方における断層周辺の第三紀層地すべり
- 平根地すべりにおける南 : 2ブロックのすべり面
- 目で見るすべり面シリーズ(31)福島県阿武隈山地の花崗岩類分布域における地すべりのすべり面
- 東北地方における珪質泥岩層の異常堆積構造と地すべり
- 秋田県・鳥田目断層と地すべり
- 地すべりに関する新共振法による研究
- 奥羽脊梁山脈における大規模岩盤地すべりの地質的素因 : 秋田県・奥羽脊梁山脈西縁部
- 東北地方グリ-ンタフ地域における第4紀火山活動と旧期地すべり
- 地形・地質情報を活用した地すべり災害箇所調査
- 東北地方グリーンタフ地域における第四紀火山活動と旧期地すべり
- 山形県大蔵村肘折地区で発生した地すべり災害
- 秋田県谷地地すべり地域の地形発達過程 : 火砕流堆積物の分布に着目して
- 山形県大蔵村肘折地区で発生した地すべり災害
- 平成23年4月11日福島県いわき市を震源とする震度6弱の内陸地震にともなう斜面変動分布の特徴