看護学生の統合失調症患者に対するパーソナリティ認知の構造
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概要
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本研究では、精神看護学講義受講前の看護学生の「統合失調症」患者に対する認知構造を明らかにすることを目的とした。研究方法は、精神看護学講義未履修時の看護学部2年生114名(有効回答数93名)を調査の対象とし、井上ら(1985)の「パーソナリティ認知の測定に有効な尺度」と星越ら(1994)の「社会的距離尺度」を用い測定を行なった。パーソナリティ認知測定結果の因子分析により、「社交・能動因子」、「秩序・規範因子」、「情緒・共感因子」、「緊張・力量因子」の4因子の対人認知構造をもつことが示唆された。また、統合失調症患者に対する社会的距離測定の結果より、集団の一員としての態度(社会的距離)をとる場面においては好意的な判断を行なうという結果が得られた。さらに、「社交・能動」因子が強いほど「自分の家族が統合失調症患者と交際することに賛成する」という相関関係がみられた。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2005-12-25
著者
-
石橋 通江
日本赤十字九州国際看護大学
-
坂本 洋子
日本赤十字九州国際看護大学
-
河津 ゆう子
麻生医療福祉専門学校
-
川原 淳子
日本赤十字九州国際看護大学
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河津 ゆう子
日本赤十字九州国際看護大学
-
坂本 洋子
日本赤十字九州国際看護大
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