他者の認知的状態と未来の行動の予測に関する実験的検討 : 大学生を対象としたストーリー図版を用いた検討および幼児のデータとの比較(I.教育科学系)
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概要
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本研究は,筆者達がこれまで幼児を対象に考案し施行したストーリー図版を用いた模倣課題を大学生を対象として行い,幼児のデータと比較検討し,幼児の他者に関する認知的状態と未来の行動の予測についての言及の発達プロセスに関する発達的示唆を得ることを目的とした。大学生期では,両表現に差がみられず,また,表現数も幼児の結果を上回る結果が得られた。すなわち,幼児期においては他者の心的状態に関する表現が他者の行動予測に関する表現に先行して生じるが,その後幼児期を経たあと学童期以降を通してストーリーの主人公の認知的状態や未来の行動の予測がより可能になっていき,大学生期においては,双方について差がなく言及できるようになるという発達プロセスが推察された。幼児期以降にどのような発達プロセスを経ていくのかについては今後児童期の子どもも対象として慎重に検討を行うことが重要であると考えられた。
- 2006-02-28
著者
-
岩立 志津夫
静岡大学
-
岩田 美保
千葉大学教育学部
-
岩立 志津夫
東京都立大学
-
岩立 志津夫
静岡大学教育学部学校教育講座(幼児教育)
-
岩立 志津夫
静岡大学教育学部
-
岩立 志津夫
学習院大学
-
岩立 志津夫
日本女子大学人間社会学部
-
岩立 志津夫
信州大学
-
岩立 志津夫
日本女子大学児童研究所
-
岩立 志津夫
学習院大学文学部
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