スクールカウンセリングにおける緊急支援(I.教育科学系)
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概要
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近年,学校コミュニティを舞台にした事件や事故が多発するようになり,こころのケアのための緊急支援が重視されるようになってきた。本論文では架空の事例を通じてスクールカウンセラーが緊急支援を行う際の留意点を検討し,(1)それぞれの学校に応じた体制を作る,(2)即時性と具体性をもって支援する,(3)緊急支援チームを組織する,(4)緊急支援の目的を共有する,(5)重要なことがらは紙に残す,(6)教職員や保護者の状態にも目を配る,(7)ストレス反応とグリーフについての共通理解を得る,ことが有効であることを論じた。さらに,緊急支援はスクールカウンセリングの基本的業務の一つであるという認識が必要であることを指摘し,スクールカウンセラーの要件について考察を行った。
- 千葉大学の論文
- 2006-02-28
著者
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