部分冗長除去の命令スケジューリングへの応用
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概要
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命令レベル並列性を高める有効な手法の1つとして,命令スケジューリングがある.特に,投機的実行を許す命令スケジューリングは,さらに並列度を高められる点で効果的であることが知られている.投機的実行は,元のプログラムに存在しなかった冗長性を導入する可能性があるので,1つの命令にスケジューリングを適用するたびに,共通部分式除去を適用すると,さらなるスケジューリングが可能になる.本研究では,共通部分式除去では取り除けない部分冗長性を扱う部分冗長除去に注目し,部分冗長除去に基づく命令スケジューリングを提案する.本手法は,命令を移動したいプログラム点に命令を挿入したのち,部分冗長除去を適用することによって,冗長性を増やさないスケジューリングを実現する.本スケジューリング法がもつ部分冗長除去の性質は,どの実行パスも伸ばさないことを保証し,任意のループ構造に対して,ループシフティングを可能にする.
- 2006-06-16
著者
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