プログラムスライシングに基づく関心事グラフ構築
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概要
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現在, ソフトウェアの生産性向上のための手法として, アスペクト指向プログラミング(AOP)が注目されている.AOPを導入する方法には, 設計段階で導入する方法以外に, 既存のプログラムに対してリファクタリングを行う方法がある.本研究では, オブジェクト指向プログラムからアスペクトを抽出するリファクタリングを支援するシステムを提案する.AOPを導入するリファクタリング手法には, 関心事グラフを用いる手法がある.関心事グラフは, 特定の横断的関心事に関連するプログラムの要素であるクラス, メソッド, フィールドを表す節と, それぞれの関係をラベルとする辺によって構成されるグラフである.ユーザは, 関心事グラフを基に, リファクタリングを行うことで, 見通し良くAOPを導入することができる.しかし, 従来, 関心事グラフの作成は, 手動で行われており, 関心事グラフの作成者は, プログラム全体を詳細に把握したうえで, 関連する要素を判断する必要がある.本支援システムは, プログラムスライシングを用いることによって, 各節間の情報を取り出し, 関心事グラフの作成を半自動化する.また, スライシングの際, 型情報や文脈情報を利用することで, さらに, 関心事グラフの精度を上げることができる.
- 2005-08-15
著者
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