Bruxismの研究 : Bruxism自覚者と無自覚者の睡眠中のBruxismの観察
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概要
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Bruxismは歯周疾患の重要な修飾因子の1つとして考えられているが,客観的に診断する方法は確立されておらず,問診を中心とした診査に頼らなければならないのが現状である。本研究は,被験者を問診によりBruxism自覚群と無自覚群に分け,夜間睡眠中のBruxism筋活動をテレメーターによる筋電計を用い,1夜と,7夜における筋活動の出現頻度・持続時間について比較し,問診によるBruxism診査法の実態について検討した。その結果,1夜の観察では,両群の被験者全員に夜間睡眠中Bruxism様筋活動が認められ,筋活動頻度および持続時間とも両群間に統計学的有意差は認められなかった。さらに7夜にわたる観察でも,毎夜睡眠中Bruxism様筋活動が認められ,その程度は個人差が大きいが,肉体的,精神的ストレスが強い日には,持続時間がきわめて長い筋活動が出現することが観察された。本実験の結果は,問診を中心としたBruxismの診査法は,Bruxismの有無を正確に把握することが困難なことを示しており,より客観的なBruxism診断法の確立が必要と思われる。
- 1989-12-28
著者
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加藤 〓
北海道大学歯学部歯科保存学第2講座
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加藤 〓
北海道大学 大学院歯学研究科口腔健康科学講座歯周・歯内療法学教室
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高松 隆常
東日本学園大学歯学部歯科保存学第1講座
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仲川 弘誓
北海道医療大学歯学部歯科保存学第一講座
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高松 隆常
北海道医療大学歯科保存学第1講座
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坂東 省一
北海道医療大学歯学部
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稲場 昭人
北海道医療大学歯学部歯科保存学第一
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加藤 義弘
東日本学園大学歯学部歯科保存学第一講座
-
稲場 昭人
東日本学園大学歯学部歯科保存学第一講座
-
小鷲 悠典
東日本学園大学歯学部歯科保存学第一講座
-
坂東 省一
東日本学園大学歯科保存1
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仲川 弘誓
東日本学園大学歯科保存学第一講座
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高松 隆常
東日本学園大学歯学部
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稲葉 昭人
北海道医療大学歯学部歯科保存学第一
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