幼児をもつ母親の育児不安と疲労の自覚症状に関する研究
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概要
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母親が良い環境下で子育てができる環境づくりの資料に役立てるため、福岡県の幼稚園に通う園児の母親170名を対象にアンケート調査を行った。その結果は、(1)乳児をもつ母親を対象に作成された調査票を幼児をもつ母親に使用してみたが、育児不安に関しては乳児同様6因子が抽出され、妥当性・信頼性ともに高かった。(2)育児不安調査では、信頼できる人が身近にいてサポートしてくれる者が子どもを育て易いと感じており、育児経験が少なく人との交流が多い者が相談相手は多い。(3)疲労の自覚症状では育児中の母親には「ねむけとだるさ」の訴えが強く、有職者および育児に悩みのある者が疲労症状は強い。(4)育児不安と疲労の自覚症状との関連では、『育児負担』『自身のなさ』が改善されることにより疲労症状も低下することが示唆された。以上のことから、母親の育児不安と疲労症状は身近にいる協力者により軽減できるものであり、母親のゆとりは育児の質を向上させ子どもによい影響を与えることにつながると考える。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
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