ネコ外側膝状体の片側破壊に伴う大脳神経活動の変化
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概要
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11匹のネコを用い, 外側膝状体(GL)の片側破壊前後の両眼, 対側眼および同側眼閃光刺激時の脳波と背景脳波の自己回帰パワースペクトルを求め, その要素波解析により記録導出附近の「脳部位」の複雑な活動機構(高次活動性)について考察を行った。結果は, 【○!1】片側の外側膝状体破壊は側回(L3)の背景脳波と両眼、対側および同側眼閃光刺激時の脳波に抑制的な効果を与えた。上シルビー回では背景脳波には促進的, 両眼, 対側および同側眼閃刺激時の脳波には抑制的な効果を示し, 視覚領と連合領の機能的な違いを示した。【○!2】外側膝状体破壊により体知覚領である後S字回の背景脳波, 対側および同側眼閃光刺激時の脳波の約5.1-5.7Hzと約13.0-14.0Hzの周期性成分は増加し, 促進効果を示した。【○!3】外側膝状体破壊は非特殊投射系の1つである正中核(CM)では背景脳波と両眼, 対側および同側眼閃光刺激時脳波の約4.0Hzと約11.0Hz附近の周期性成分の脳波は減少し, 抑制効果を示した。(1979年6月2日 受付)
- 1979-06-01
著者
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