本院における大腸ポリープ症例の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大井田病院にて1987年4月から1989年2月までに大腸内視鏡検査で診断した大腸ポリープ延べ72例, 112病変について検討した。年齢分布をみると50〜60歳台にピークがみられた。病理組織学的にはadenomaが全体の84%と最も多かった。ポリープの分布をみると約70%が下部大腸に存在し,約10%が上行結腸に分布していた。5mm以下の小ポリープは無茎性のものが多く,大きくなるにつれ有茎性の頻度が増し, 10mm以上のポリープは有茎性のものが多かった。有茎性のポリープはS状結腸に最も多かったが,無茎性のものは全大腸に比較的均等に分布していた。内視鏡で診断されたポリープのうち約15%がレントゲンで描出されていなかった。部位別にみると上行結腸,盲腸のポリープの見落としが多く,また上行結腸にも少なからずポリープが存在する事も考え合わせるとポリープの診断に際しては内視鏡で全大腸をくまなく観察する必要があると考えられた。
- 北里大学の論文
- 1989-08-31
著者
関連論文
- 術後長期生存した,胆嚢癌肉腫の一剖検例
- 異時性に発生した原発不明両側鼠径部リンパ節転移癌の1例
- 消化管出血,および腫瘍に対するLASER内視鏡の臨床応用および基礎的検討
- 良性M蛋白血症の臨床的検討 : 特に長期経過観察およびBence Jones蛋白尿陽性例について
- 大腸鏡を契機に発見された腎細胞癌による続発性消化管アミロイドーシスの1例
- 13年の経過観察中に発生し, EMRし得た Barrett 食道癌の1例
- 内視鏡的に切除しえた十二指腸過誤腫の1例
- III-43. 切除標本にて組織学的にGrade3であった食道癌術前化学療法PR, CR症例の検討(III. 食道癌CR症例を巡る諸問題)
- 赤外線電子内視鏡による早期胃癌症例の検討 : 特に癌巣粘膜内の血管構築と血行動態について
- バルーン拡張術が有効であった肝外瀰漫型原発性硬化性胆管炎の1例
- 新しい経口腸管洗浄剤による大腸内視鏡検査前処置法の検討 : 少量投与法との比較も含めて
- 大腸黒皮症の臨床的及び内視鏡的検討
- 大量出血をきたし緊急腹腔鏡下手術で救命し得た空腸 pyogenic granuloma の1例
- 79 気管支粘膜組織におけるM2受容体の発現とアセチルコリン気道過敏性 : 治療前後の変化に対する検討
- 完全房室ブロックと僧帽弁閉鎖不全を同時に発症した悪性関節リウマチの一例(日本循環器学会関東甲信越地方会第187回学術集会)
- 良性疾患における血清CA19-9高値例の検討
- 上腹部痛を初発症状とした肺扁平上皮癌の1剖検例
- ヒスタミン H_2 受容体拮抗剤と抗ガストリン剤の併用投与が有効であった Zollinger-Ellison 症候群の1例
- 肝硬変症における骨髄像の検討 : 脾臓の骨髄に及ぼす影響
- 大量腹腔内出血を来たした肝硬変症に合併した特発性血小板減少性紫斑病の1例
- 高度の黄疸を呈した赤血球ピルビン酸キナーゼ異常症の1例
- Cruveilhier-Baumgarten症候群の1例
- 腹腔鏡補助下に手術した食道癌小腸転移によるイレウスの1例
- Malignant peripheral nerve sheath tumor の再発例
- telangiectasia様所見を伴った急性脳幹障害の一例
- 早期胃癌術後再発死亡の1例(北里大学病院CPC記録)
- 成人喘息患者の気管支粘膜生検におけるM2受容体の発現とアセチルコリン気道過敏性
- 肝細胞癌を伴った肝硬変症の1例(北里大学病院CPC記録)
- シドニーシステムの評価に必要な胃生検材料の大きさについての検討
- 大きさからみた早期大腸癌のEMR適応の検討
- 皮膚サルコイドーシスを合併した原発性胆汁性肝硬変の1例
- 本院における大腸ポリープ症例の検討
- 本院における虚血性大腸炎の臨床的検討
- 広範な白質病変を認めた、間欠型一酸化炭素中毒の一例
- 大腸sm癌腫瘍先進部のMMP-7発現はリンパ節転移の危険因子となりうるか
- Subileus状態で入院し,往院経過中 : 過性の黄疸を認めた1例(北里大学病院CPC記録)
- 胃潰瘍辺縁粘膜の拡大内視鏡的ならびに病理組織学的観察