上部尿路結石に対するESWLの検討 : その適応の拡大を軸として

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概要

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100年以上にわたる上部尿路結石の外科的治療法の歴史のなかで,本稿で論述するESWL(体外衝撃波結石破砕術)は,1983年西ドイツから突如として世界の泌尿器科臨床の舞台に躍り出た。我々は,いち早く本治療法の潜在的に持つ有効性に着目し,1984年,未だきわめて限定された適応しか有さなかった本治療装置を本邦に導入した。これは,当時,世界第7番目の装置であった。以来,全国あるいは近隣諸国より殺到する結石患者に対応するなかで新たな適応を次々に確立した。その結果,今日では従来開腹手術の適応となっていたほとんど全ての尿路結石が本治療法により非観血的に治療可能になるに至った。本稿では,我々の適応拡大の足跡を軸に,ESWL治療について検討した。
北里大学の論文
1989-02-28

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