市場と組織の取引コスト分析 : Barnard-Simon理論からWilliamsonのTCE分析へ(2)
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概要
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Oliver E. Williamsonの著作Markets and Hierarchies (1975)は、市場と組織のTCE分析の分野における記念碑的業績であるが、本稿は、後者が触れていないBarnard(1948)を取り上げ、そこにおけるBarnardの立論を「組織の限界と市場の適応力」という視点から捉えて、それを、Williamson (1975)のM&H分析に対する相互補完的内容をもつことを呈示している。本稿は、さらに、「組織の限界」に関する両者の視点を論じ、その上で、Barnard理論(1948)を、単に組織論の領域に留まらぬ内容を有する点において、「市場と組織のTCE分析」に対する先駆的インプットとして位置付け可能であることを呈示している。(Williamson (1995)文献は、Williamsonがorganizerをつとめた、University of California, BerkeleyにおけるBarnard (1938)刊行50周年を記念する、学際的なセミナーにおいて提示された論文の集成である。なお、TCE分析の組織論的インプットとしては、さらに、Simon理論(1947)を論じる必要があるが、それは次稿において取り上げる。本抄録のREFERENCESについては、Abstractを参照。)
- 北海道情報大学の論文
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