キトサンオリゴ糖の創傷治癒促進作用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Chitosan is a natural macromolecule that can be obtained by deacetylation of chitin in concentrated alkaline solution, and it has been known to exhibit various pharmacological actions, including facilitative effects on wound healing. Chitooligosaccharides are oligosaccharides composed of two to seven glucosamine residues, which are the basic molecules of chitosan. Systemic administration of chitooligosaccharides facilitates wound healing, but its mechanism remains largely unknown. The present study was investigated the effects of systemic administration of chitooligosaccharides on healing of the oral mucous membrane in vitro and in vivo. Human gingiva-derived fibroblast were incubated with 0.25-1.0% of chitooligosaccharides, and the cell number was counted after 24, 48, 72, 96, 120 and 144 hours. In addition, to determine whether systemic administration of chitooligosaccharides facilitates healing of mouse oral mucous membrane damaged by neodymium YAG laser irradiation, the oral mucous membrane was sampled at certain times after laser irradiation and was analyzed histologically. The results were as follows: 1. With 0.5-0.75% of chitooligosaccharides, the number of fibroblasts increased during the early stages of incubation, but with high concentrations of chitooligosaccharides, the number of fibroblast decreased. 2. Systemic administration of chitooligosaccharides facilitated proliferation of fibroblast, while continuous high-dose administration suppressed proliferation. The above findings clarify that chitooligosaccharides facilitate the proliferation of fibroblast in vitro and that systemic administration facilitates wound healing in vivo. In addition, there appear to be optimal doses in both in vitro and in vivo applications.
- 奥羽大学の論文
- 2004-03-31
著者
-
齋藤 高弘
奥羽大学歯学部附属病院
-
釜田 朗
奥羽大学歯学部診療科学講座
-
千葉 有
奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座歯科薬理学分野
-
齋藤 高弘
奥羽大学歯学部診療科学講座
-
田谷 かほる
奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座歯科薬理学分野
-
松渕 志帆
奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座歯科薬理学分野
-
五十嵐 治義
奥羽大学歯学部歯科薬理学講座
-
松渕 志帆
奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座
-
田谷 かほる
奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座歯科薬理学
-
田谷 かほる
奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座
-
齋藤 高弘
奥羽大学歯学部歯科保存学講座
-
齋藤 高弘
奥羽大学歯学部口腔衛生学講座:奥羽大学禁煙支援推進委員会
-
釜田 朗
奥羽大学歯学部歯科保存学講座歯内療法学分野
関連論文
- 色調改良型ナノフィラーコンポジットレジンによるレイヤリングテクニックの基礎的評価
- 窒化ケイ素を研磨材とした歯磨剤の沈着物除去効果
- 新素材歯面研磨ペーストによる表面研磨効果 : 各種素材に対する表面光択度
- 窒化ケイ素を研磨剤とした歯磨剤の沈着物除去効果
- 新素材歯面研磨ペーストによる表面研磨効果 : 各種素材に対する表面光沢度
- 動機付けに主眼をおいた口腔保健プログラムの効果
- 根管充填剤による免疫系細胞に対する傷害性についての検討
- ナノフィラーコンポジットレジンによるレイヤリングテクニックの基礎的評価
- 当院の顎矯正手術における上下顎複合手術の術後管理について
- 病院内に入ることや院内滞在を強く拒んだ障害者の全身麻酔経験
- 全身麻酔下切開排膿術の術後呼吸管理に難渋した 13 trisomy 患者の1症例
- 日帰り全身麻酔下歯科治療後に喉頭炎を併発し入院を余儀なくされた治療拒否児の1例
- 歯学部学生に対するレセプトコンピューター実習の有用性
- 歯科衛生士科学生に対するレセプトコンピューター実習の有用性について
- 歯科衛生士科学生に対するレセプトコンピュータ実習に関するアンケート
- 低ストレス群における窩洞形成の特徴 : 教育群と非教育群の比較
- 高緊張群における窩洞形成の特徴 : 教育群と非教育群との比較
- 老人保健制度の変遷と来院患者数について
- シミュレーション実習の評価 : 平成13年度と平成14年度との比較
- 奥羽大学歯学部附属病院一般歯科受診紹介新患の臨床統計的観察
- 院内生アンケートによるシミュレーション実習の評価 : 平成13年度と平成14年度との比較(第35回奥羽大学歯学会例会講演抄録,一般講演)
- 新開発ステイン除去システムの臨床的有用性について
- 奥羽大学における「歯科医療人間学」の取り組み
- ナノフィラーコンポジットレジンによる Layering Technique の基礎的評価(第2報)
- 部分性無歯症の長期経過観察 : 義歯による咬合再構成
- 9)平成18年度に実施したPBLテュートリアルの概要と評価(第43回奥羽大学歯学会例会講演抄録)
- 早期体験学習における教員側から抽出された問題点の検討
- 各種光照射器の特性 : 高出力LED照射器との比較
- ナノフィラーコンポジットレジンによる Layer Techniques の基礎的評価
- 11)平成17年度院内生に実施したPBLチュートリアルの概要と評価(第42回奥羽大学歯学会例会講演抄録)
- 10)平成17年度第1学年病院早期体験学習のアンケート : 歯学部学生と薬学部学生の比較(第42回奥羽大学歯学会例会講演抄録)
- 病院早期体験学習方略の検討 : 不満足および満足な学生の分析
- キトサンオリゴ糖の静脈内投与がマウス口腔粘膜の創傷治癒に及ぼす影響
- 下顎第一小臼歯過剰根管における根管治療上の検討
- 各種根管充填用ポイントの元素組成について
- 止血剤処理が象牙質接着に及ぼす影響 : セルフエッチングを用いたボンディングシステムにおいて
- 根管治療不可能と判断し抜去した奇形歯のX線学的考察
- 2)奥羽大学歯学部附属病院におけるBLS-AED講習会実施概要(一般講演,第40回奥羽大学歯学会例会講演抄録)
- 障害者施設における歯科健診と歯科治療の経年的観察
- cure から care へ移行しつつある当院の障害者全身麻酔下歯科処置内容
- 歯科診療台で呼吸停止となり人工呼吸下に救急搬送した1例
- 一障害者施設における歯科健診と歯科治療の経年的観察 : 施設入所者のQOL向上を目指して
- 救急救命処置に関する歯科衛生士科学生の意識調査
- 抑制下歯科治療によると思われる事故・インシデントの検討
- 障害者の全身麻酔下歯科治療における歯科用デジタルX線画像診断システムCDR^【○!R】の有用性
- 全身麻酔下歯科治療後に無気肺を発症した障害者の1例
- in vivoにおけるセラックのう蝕抑制効果について
- トレハロースの卵巣摘出ラット骨密度低下に対する予防効果
- キトサンオリゴ糖の創傷治癒促進作用
- 低分子キトサンのヒト線維芽細胞増殖作用と創傷治癒に及ぼす影響
- 保険診療に対する臨床研修歯科医の理解度について
- 髄床底破壊による根分岐部病変の2症例
- 電子メールを活用した歯科診療支援の試み
- 当院における日帰り全身麻酔管理による障害児・者歯科症例の統計的検討 : 過去10年の臨床統計から
- シミュレーション実習の評価 : 平成14年度と平成15年度との比較
- 働き盛りを支援する口腔保健プログラムの効果
- 遠隔歯科診療コンサルティションシステムの新たなる展開
- 障害児・者施設の入所・通所者に対する口腔保健支援事業について
- 働き盛りを支援する「へル歯(シ)ー教室」の試み
- 歯学部入学当初における学生生活行動の実態
- 大臼歯部の歯垢の磨き残し部位とその刷掃指導について
- 本学歯学部学生の救急救命に関する意識調査
- 心奇形を有する非協力児の全身麻酔経験
- 天然樹脂によるシーラントの検討 : 辺縁封鎖性について
- 2種類の局所麻酔薬による障害者の循環動態について : 特に循環器疾患を合併しない障害者を対象として
- 14)院内生アンケートによるシミュレーション実習の評価 : 平成15年度と平成16年度との比較(第39回 奥羽大学歯学会例会講演抄録)
- 本学歯学部内で施行したCBTとOSCEの成績の分布と相関
- LED照射器とハロゲン照射器における光重合型レジンの物理的性質
- 歯肉縁下の炎症が歯肉縁上プラーク形成に及ぼす影響
- WPW症候群に開口障害を伴った障害者の全身麻酔経験
- 地域歯科医師会における乳幼児歯科健康診査マニュアルの作成と活用状況
- コンポマーに関する研究 : 牛乳歯での歯質接着性について
- 情報管理システム導入による学生指導効果について
- 乳歯に対する Compomer の辺縁封鎖性について
- セラックの歯科治療に対する応用
- カテキンによる根管内細菌の抑制効果
- ハサル液^【○!R】を用いた院内感染予防への試み
- セラックの歯内療法に対する応用
- カテキンによる口腔内細菌の抑制効果(第2報)
- コンピュータ支援による学生指導の試み
- レジン系仮封材の辺縁封鎖性に関する研究
- 止血剤が象牙質接着におよぼす影響
- 高濃度セラックの裂溝充填剤としての可能性について
- 塩酸プリロカインの局所麻酔効力の増強因子に関する薬理学的研究
- 本学歯学部1学年における Early Exposure の効果
- Candida albicansのバイオフイルム形成能と口腔カンジダ症発症との関係
- 唾液中のCandida albicans剥離因子とその抑制因子について
- 小児歯科患者の歯科保健行動について : キャンセル理由の患児・保護者側の要因
- 小児歯科患者の歯科保健行動について : 未来院理由の患児・保護者側の要因
- 遠隔歯科診療支援システムによる有病者歯科治療の成果
- 歯学部第1学年生の自宅学習について
- 高齢者の唾液中のCandida albicans剥離因子
- 先天性全身性リポディストロフィーの1例
- 心身障害児および歯科医療機関の実態調査
- 本学小児歯科外来における保隙処置に関する実態調査
- 障害者の循環動態における1:80,000エピネフリン添加2%リドカインと3%メピバカインの比較検討
- 小学生の口腔保健ならびに歯科治療に関する意識調査 : 1-6年生の治療に対する感想と刷掃習慣との関連
- 全身的合併症を有する患者における局所麻酔後の循環変動についての臨床的検討
- 全身麻酔中にPEAとなった左室心筋緻密化障害患児の1例
- 逆根管充填材として使用したmineral trioxide aggregateの辺縁封鎖能と硬度における血液汚染物の影響