看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対する印象と実習からの学び
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒューマン・サービスに携わる初年次学生の体験学習として,本看護学専攻1年次70名(女子62名,男子8名)に対象に,入学して6ヶ月経過後の9月に,身体障害及び知的障害者施設で3日間の障害者福祉援助実習を行った.本研究では,この実習前後において障害者に対して持っている印象と実習を通しての学びを明らかにすることを目的に,学生に対し実習前と実習後の印象,実習に対する期待とその学びについて質問紙調査を行った.その結果,実習前にもっていた障害者に対する印象のほとんどは否定的な印象であったが,障害者援助の見学と実践という障害者との接触体験を持ったことによって,実習後の印象は肯定的なものが多くなったと考えられる.実習に対する期待としては,記述数は少なかったものの,コミュニケーションと接し方,援助方法,障害者の生活実態などが挙げられ,これらは障害者の関わりによって概ね学ぶことができていた.また,実習の学びに対する記述内容が多岐に渡っていることから,期待していたことに留まらずそれ以上に学びを深め,自ら広がりを持たせることができたと考えられる.
- 秋田大学の論文
- 2004-03-31
著者
-
池田 信子
秋田大学医学部保健学科看護学専攻
-
長岡 真希子
秋田大学医学部保健学科看護学専攻
-
宮越 不二子
秋田大学医療技術短期大学部
-
長岡 真希子
秋田大学医学部保健学科
-
宮越 不二子
秋田大学医学部保健学科看護学専攻
-
山路 真佐子
秋田大学医学部保健学科看護学専攻
-
小笠原 サキ子
秋田大学医学部保健学科看護学専攻
-
柳屋 道子
国際医療福祉大学看護学科
関連論文
- 未熟児モデルを使用した小児看護学学内実習の指導方法の検討
- 事例を取り入れた基礎看護技術演習の評価 : 認知・精神運動・情意領域における到達状況の分析から
- 本学における「精神障害者の社会復帰」に関する教育の展望 -在宅看護実習において精神科訪問看護を実施した学生の実習記録の分析から-
- 移動機器使用中のストレスの生理心理学的評価に関する研究
- 本学における老人施設実習の学習効果についての検討
- 終末期にある患者の看護実習 : 学習者の経験とその意義について
- 看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対する印象と実習からの学び
- 訪問看護ステーションにおける連携に関する研究 : -介護保険制度施行後の実状と課題について-
- 住民と行政の協働による健康づくりの試み : 健康日本21地方計画策定の支援を通して
- 医療施設における看護師の抗癌剤取扱いと曝露防止策
- 老年看護学演習における紙おむつ装着体験の学習効果
- A県内の中・高年者の身体観・寿命観の特徴
- 青年期以降の健常者における身体満足度の年代間差と性差
- 老年看護学における教育方法の検討 : ディベートの教育効果について
- A県内の中・高年者の健康づくり・生活習慣・食生活に関する意識の実態と健康づくりに対する影響要因の検討
- 大学生の健康とライフスタイルの関連要因
- A県内の中・高年者の主観的健康感と生活満足感,健康イメージとの関連
- 当院における在宅療養者への医療材料提供の実態と課題に関する研究
- 病棟看護師の老年看護実習指導における学生に期待することの分析
- 看護基礎教育課程における職業性曝露に関する教育の実態
- ビデオ視聴を主体とした授業における学習支援の取り組み
- がん化学療法施行患者の排泄の援助における抗がん剤曝露防護のための防護具の活用状況
- 「抗がん剤曝露を防止するための患者・家族への指導指針(案)」の看護師による評価