青年期以降の健常者における身体満足度の年代間差と性差
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は青年期以降の健常者における身体満足度の年代間差と性差について明らかにすることである.青年期から高齢者までの対象者の背景をある程度均質化するために,教育系大学生366名,現職教諭297名,教諭退職者255名を対象にした.これらの対象者に身体満足度尺度を用いて質問紙調査を実施した.主な結果は以下の3点である.(1)身体満足度は加齢とともに肯定的な高得点化の有意な傾向を示し,老化による身体の形態的・機能的変化が必ずしも身体満足度に直接に否定的な影響を与えることはないことが示唆された.(1)身体満足度は各年代を通じて男性のほうが肯定的であるという顕著な性差が認められた.(3)身体満足度の因子構造は,女性では,どの年代でも一貫して〈体型〉因子が第1因子として抽出されるのに対して,男性では,加齢に伴って〈容貌〉などの外見から〈健康活力〉などの健康や活力を重視する方向に推移するという年代間差と性差が認められた.
- 日本老年看護学会の論文
- 2005-11-01
著者
関連論文
- 看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対する印象と実習からの学び
- 老年看護学演習における紙おむつ装着体験の学習効果
- A県内の中・高年者の身体観・寿命観の特徴
- 青年期以降の健常者における身体満足度の年代間差と性差
- 老年看護学における教育方法の検討 : ディベートの教育効果について
- A県内の中・高年者の健康づくり・生活習慣・食生活に関する意識の実態と健康づくりに対する影響要因の検討
- 大学生の健康とライフスタイルの関連要因
- A県内の中・高年者の主観的健康感と生活満足感,健康イメージとの関連
- 病棟看護師の老年看護実習指導における学生に期待することの分析